私が学んだ「アイアンのシャフトの選び方」 〜重さは「振り切れる範囲で重い」、テンポやしなり係数に加え、自分やシャフトのタイプも考慮する〜
最近、アイアンのシャフトを今までより少し重いシャフトに交換しました。
それまでは初心者や年配の方向けの83gのNS PRO ZELOS8(R)というシャフトを使っていたのですが、いろいろ調べているうちに軽すぎるのではないかと思い始め、いろいろ調べて、試して、106gのNS PRO 1050 GH(S)に変えました。
このシャフトに変えたてから、スコアがよくなっただけでなくアイアンショットのSGも改善してきているので、比較的良かったのではないかと思います。
そこで、アイアンのシャフトの選び方について、私が学んだ範囲内で書いておきたい思います。
4スタンス理論のゴルフクラブ調整職人にフィッティングしてもらった時の話
初めて買ったゴルフクラブは何のフィッティングもなしに書いました。
次にアイアンを買い替えた際は、ゴルフ用品店でフィッティングをして買ったのですが、その際は(今もですが)あまり道具に興味がなかったのと、知識がなさすぎて説明も全然わからなかったので、ゴルフ用品店のスタッフに言われるままに買い、しばらく使っていました。
ところがその後、4スタンス理論のゴルフスクールに通うようになり、少しだけ上達しました。
その辺りから、(ゴルフ用品というよりは)4スタンス理論に興味を持つようになり、色々と調べるようになりました。
そして、4スタンス理論を使ってクラブのフィッティングをするクラブ調整職人がいることを知り、行ってフィッティングをしてもらいました。
その際のことはこちらの記事に書いています。
その時に聞いた(そのクラブ調整職人独自の考えだそうですが)アイアンのシャフトのフィッティング方法としては、A2/B1タイプは先調子系(先が動きやすいもの)、A1/B2タイプは手元系(手元が動きやすいもの)が良いとのことでした。
また、私のタイプにあったアイアンのヘッドとしては、オノフKURO(2015年モデル)が良いとのことでした。
そこで、当時、ヤフオク調べてみたと、オノフKURO(2015年)のシャフトは中調子で98gのNS PRO 950(S)、先調子で83gのNS PRO ZELOS8(R)、元調子で120gのダイナミックゴールド(S)の3種類が売られていました。
ダイナミックゴールドは元調子であったことと、非力な私は「3種類のシャフトから選べるのであれば、軽い方のシャフトを選ぼう」と思ったので除外しました。
あとはNS PRO 950(S)かNS PRO ZELOS8(R)ですが、やはり軽い方が良いだろう(先調子だし)という考えでNS PRO ZELOS8(R)を購入しました。
当時は平均スコアも110前後であり、初心者向けのシャフトが良いだろうということもあり、何となく一番軽いシャフトを選んだ気がします。
ちなみに当時のドライバーのヘッドスピードは38〜39m/sくらいだったので、今考えてもどちらを選んでも良かったと思います。
また、その後ヘッドスピードが上がり、このアイアンのシャフトが合わなくなってもしばらくこれを使い続けていたのですが、そのまま平均スコア85くらいまで行ったので、あのシャフトのままでも上達できないことはなかったと思います。
しかし、いろいろ調べるうちに、やはりシャフトを変えてみたくなり、いろいろ調べるようになっていきました。
重さについて最も有力な説は「振り切れる範囲で重いシャフト」
アイアンのシャフトの選び方にも色々な意見がありますし、「力がある人ほど重いシャフトがいい」「いや、力がある人ほど軽いシャフトがいい」など相反する意見もあります。
それらの、私がレッスンプロやゴルフ用品店のスタッフに聞いたり、ネットや雑誌の記事を読んだりした中での情報で最も有力だった説は「振り切れる範囲で重いシャフトがいい」という意見でした。
なお、私が色々調べた中で一番わかりやすかった説明が、ゴルフクラブアナリストのマーク金井氏の以下の記事です。
「振り切れる」の定義についてはあまり説明が見あたらないのですが、「重すぎてヘッドスピードが落ちたり、スイングが安定しなくなったりしたらNG」と解釈しました。
そして、上記のページでマーク金井氏は「20代でゴルフを始めるなら、シャフトは100〜120gがオススメ」と書いていますので、この視点では83gのNS PRO ZELOS8(R)は合っていないと言えます。
これらの懸念もあり、私はゴルフ用品店のフィッティングに行ってみました。
私がやったのはミズノのアイアンのフィッティングでした。
これは3回ショットを打つと、ヘッド軌道、ヘッドスピード、テンポなどなどのデータから、ベストのアイアンヘッドとシャフトを機械が導き出してくれ、それを元にゴルフショップスタッフが提案してくれるというフィッティングです。
これは私が今まで受けたフィッティングの中では最もわかりやすく、納得が行くフィッティングシステムでした。
結局、何回か通った末に、アイアンヘッドは総合的に見てぴったり合うものがなかったので購入には至らなかったのですが、シャフトのデータが参考になりました。
私のスイングの特徴と、それを元にした推奨シャフトタイプは以下のようなものでした。
- 7Iのヘッドスピード34.3m/s、スイングテンポ:普通やや遅め→フレックスはSかSR
-
スイングテンポ:普通やや遅め、しなり係数(しなり位置):真ん中やや手元側→キックポイントは中元調子
そして、ベストのアイアンのシャフトの重さは100〜110gとのことでした。
この適正なアイアンのシャフトの重さがデータで得られたのは大きな収穫でした。
最終的にアイアンのシャフトを決めた方法
当初はアイアンヘッドも自分にぴったり合ったミズノのものに交換しようとも考えていたのですが、(詳細は後日書こうと思いますが)私のスイングの全ての数値に一致し、課題にマッチするヘッドがありませんでした。
それならば上述の4スタンス理論のクラブ調整職人に選んでもらったアイアンのままの方が良いだろうと考え、ヘッドは買い替えないことにしました。
しかし、シャフトについては、適性シャフト重量が100〜110gというデータが出ているにもかかわらず、83gのNS PRO ZELOS8を使い続けるのには抵抗があったため、シャフトだけ交換することにしました。
問題は、数ある100〜110gのシャフトの中でどのシャフトを選ぶかという点です。
フィッティングでは今のスイングテンポ(普通やや遅め)、今のしなり係数(真ん中やや手元側)ならば、中元調子のシャフトが推奨とのことです。
ミズノのフィッティングマシンから、100〜110gのシャフトの中でこれに該当するとして推奨してきたシャフトは4つありました。
データに合致している順に以下です。
1.ダイナミックゴールド105(SまたはR)
2.NS PRO MODUS3 TOUR(SまたはR)
3.XP95 S200
4.NS PRO 1050 GH S
1.は重量が合致していて中元調子、2.は重量が合致していて中調子(やや手元寄り)、3.4.は重量が合致していて中調子(やや先寄り)というデータでした。
先調子のシャフトで何百ラウンドもこなしていたので、いきなり元調子のシャフトにするのには抵抗があったので、このデータをレッスンプロのところへ持っていって相談したところ、以下のようにアドバイスされました。
- 先調子からいきなり元調子に変えるのに抵抗があるようなら、中調子にする方がいい
- 1.2.は力がない人でもダイナミックゴールドのような元調子のシャフトを使えるように、と最近開発されたシャフトで、当たり外れも大きい
- 一番無難なのはNS(日本シャフト)
とのことでした。
ここまでを総合的に考えると、私の場合はNS PRO 1050 GH(S)がベストという選択肢になると思いました。
その後、レッスンプロから「中古でNS PRO 1050 GH Sのシャフトが入った」と教えてもらったので、そのままシャフト交換をお願いしました。
中古のシャフトを使ってもらったということもあり、アイアンとウェッジの合計8本で2.4万円でシャフト交換してもらえたので、新品のアイアンを買うよりはるかに安く、全ての面で納得のいくアイアンに仕上がったと思います。
私の場合は上記のようなデータと選び方でしたが、ミズノのフィッティングは全国で開催しているので、アイアンやシャフトを換えることを検討している人は受ける価値が大きいと思います。
上述のようなヘッドスピードやテンポだけでなく、ライ角調整の参考になるトウダウン、マッスルバックかキャビティかを選ぶ際に参考になるアタック角、ストレートネックかグースネックかを選ぶ際に参考になるフェーストゥパス角など、スイングを総合的に診断してくれます。
過去の「私が学んだ『色々なゴルフ用品の選び方』シリーズ」はこちら
クラブの選び方(4スタンス理論編)
ゴルフシューズの選び方
パターの選び方
ウェッジの選び方
ゴルフ用サングラスの選び方
ゴルフ素振り用バットの選び方
ゴルフボールの選び方