90台のラウンドと80台のラウンドの全ショットデータをストロークスゲインドで完全に客観的に比較分析してみた
最近5回のラウンドのアベレージは91.0、最近10回のアベレージは88.8、最近20回のアベレージは90.1、2018年のアベレージは94.2、GDOスコア管理アプリのGDOハンディキャップは15.7です。
先週のラウンド3回のうち2回が90台であり、今週も火曜水曜とラウンドして、この2回とも90台を打ってしまい、最近5回、最近10回のアベレージ、GDOハンディキャップが悪化してしまいました。
最近20回と2018年のアベレージは先週末時点と比較して横ばいなのですが、4ラウンド連続の90台で直近のスコアが目に見えて悪化してきました。
悔しいですが、現実から目をそむけずに今回はそのスコアを分析してみたいと思います。
<今週のゴルフ練習>
・月曜:アプローチ練習場(片手ウェッジ、30~90ヤードをラフ・フェアウェー、高い球・低い球、それぞれ打ち分け)、練習グリーンで片手ロングパット,片手ミドルパットを上り・下り・横のそれぞれから距離感練習、家でパターマット、「モダン・ゴルフ」式グリップ練習とハーフスイング素振り練習
・火曜:ラウンド、家でパターマット、家で「モダン・ゴルフ」式グリップ練習
・水曜:ラウンド、家で「モダン・ゴルフ」式グリップ練習
「モダン・ゴルフ」式グリップ練習の詳細については後日書きますが、これがなにゆえに私がこんなに熱心にやるようになったのかは以下の記事に書いたつもりです。
さて、本題である先週、今週の4回連続90台のラウンドを、SG(ストロークス・ゲインド)を使ったスコア分析スマホアプリ「Golfmetrics」を使って分析したいと思います。
悪かったラウンド(直近4回)と、その前の比較対象のラウンド(その前のまあまあの4回)はどんなラウンドか
分析対象(悪い方)となる直近4回のラウンドは以下。
・琉球ゴルフ倶楽部・南→西コース(ハザードは少ないが、広くて距離があってラフがきついビジターコース):スコア90
・オーシャンキャッスルカントリークラブ(狭くて距離の短いビジターコース・初挑戦):台風による崖崩れの対応中のためパー70でスコアは94
・ベルビーチゴルフクラブ(コースやや狭め距離やや短め、グリーン難しいビジターコース):スコア91
・美らオーチャードゴルフ倶楽部(狭くて距離が短くてバンカー多いホームコース・レギュラーティー):スコア92
→4回の平均は87.00
一方、比較対象となる、その前の割と好調だった4ラウンドは以下。
・守礼カントリークラブ(かなり狭くてかなり距離の短いビジターコース・たぶん沖縄唯一のベントグリーン):パー90で86
・美らオーチャードゴルフ倶楽部(上述のホームコース・レギュラーティー):スコア88
・美らオーチャードゴルフ倶楽部(上述のホームコース・レギュラーティー):スコア81
・美らオーチャードゴルフ倶楽部(上述のホームコース・バックより後ろのフルバックティー):スコア93
→4回の平均は91.75
この結果に対して、直近4回の中には初めてラウンドしたオーシャンキャッスルカントリークラブが含まれているためいいスコアが出にくいとか、比較対象となる「その前の4ラウンド」はホームの美らオーチャードが3回含まれている(一方直近4回のうちホームコースは1回である)ためいいスコアが出やすいとか、比較対象となる「その前の4ラウンド」はいずれも距離がめっちゃ短いとか、ツッコミどころは色々あると思います。
しかし、美らオーチャードはコースレーティングもスロープレーティングも距離の割に難しく設定されており、オーシャンキャッスル以外は九州ゴルフ連盟加盟のコースであることも加味して、今回は、おそらく最も公平なラウンド分析方法であるストロークスゲインド、およびそれをもとにして算出されるショット別ハンディキャップのみで分析してみたいと思います。
ショット別ハンディキャップの比較
SG(ストロークス・ゲインド)を使ったスコア分析スマホアプリ「Golfmetrics」を使って分析したショット別ハンディキャップは以下です。
<比較対象(良かった方・平均87.00)の4ラウンド>
<直近(悪かった方・平均91.75)の4ラウンド>
・パー4・パー5のティーショット:6→9
・ロングゲーム(表記はApproach):20→18
・ショートゲーム:12→13
・パッティング:15→25
となっています。
ショット別ハンディキャップでは、(グラフの形状から錯覚をおこしやすいですが)パー4・パー5のティーショットは3悪化、ロングゲーム(表記はApproach)は2良化、ショートゲームは1悪化、パットは10悪化です。
これに加えてゴルフのラウンドに占めるパット数の多さを加味しても、直近4回はもうパットがスコアに悪影響を与えていることは明らかです。
1ラウンド平均のショット別ストロークス・ゲインドの比較
このストロークゲインドは、平均72で回るスクラッチプレーヤーに対して、どのショットでどれだけ打数を稼いだ(失った)かを見る指標ですが、全てのラウンドで同じ比較方法をしているので、「直近4回の私は、その前の4回の私に対して、どのショットでどれだけ打数を稼いでいるか(失っているか)というのを集計することができます。
<比較対象(良かった方・平均87.00)の4ラウンド>
<直近(悪かった方・平均91.75)の4ラウンド>
パー4・パー5のティーショットで(1.45ー2.39=ー0.94であるため)1ラウンド平均0.94打失っており、(同じ計算方法で)ロングゲーム(表記はApproach)で0.77打失っており、ショートゲームは0.11打稼ぎ、パットは2.77打失っています。
やっぱりパットだと判断してよさそうです。
この結論は先週のショット分析の際にも同じ結論が出ているにもかかわらず、パットの不調(下手になった)をまだ克服できていないと言えます。
昔からよくTV中継等で使われて来た指標での比較
次にStandard Statistics、つまり「標準的な指標(いわゆる「昔からよくテレビ中継とかで使われて来た指標」みたいなものとでも意訳したらよいでしょうか)」が以下です。
<比較対象(良かった方・平均87.00)の4ラウンド>
<直近(悪かった方・平均91.75)の4ラウンド>
スコアは4.75落ちており、フェアウェーキープ率は80%から73%にわずかに落ちていますが、それ以外に目立っているのは
・平均パット数が32.5から36.0に悪化
・パー4・パー5の75パーセンタイル飛距離は220ヤードから232ヤードに改善
となっているということです。
ここでの75パーセンタイル飛距離は実際の飛距離ではなく、ホールの表示飛距離からセカンドの残り距離を単純に引き算したものである上に、風やドッグレッグや打ち上げ打ち下ろしにより左右される数値であり、すべてがドライバーで打ったショットでないことも踏まえると「あくまで参考」と言えます。
しかしこれだけ見ると「ドライバーの飛距離が伸びたからと言ってスコアがよいわけではないかもしれない」というのに、そこそこ役立つデータだと感じます。
また、スコアが良かった4ラウンドでは平均ダボホール数が2.75ホールであるのに対し、スコアが悪かった4ラウンドでは平均ダボホール数が2.5ホールとわずかに改善しています。
それ以外を比較すると、スコアが悪かった方はボギーとトリプルが多く、パーとバーディーが少なくなっています。
特に差が大きいのは、スコアが悪い方で1ラウンド平均2.25打も少ないパーと、1ラウンド平均1.75打も多いボギーです。
つまり、私レベルであれば、「ボギーをパーにする練習」にスコアアップの鍵があるとこのデータからは言えそうです。
残り距離別・平均ストローク数
最後の指標は、「ある距離からのショットを、どれくらいの確率でグリーンオンするか」「ある距離からのショットを、ピンからどれくらいの距離でグリーンオンするにつけるか」「ある距離からのパットを、どれくらいの確率で1パットで決めるか「ある距離からのパットを、どれくらいの確率で3パットでするか」という指標です。
名称をつけるならば「残り距離別・平均ストローク数など」でしょうか。
<比較対象(良かった方・平均87.00)の4ラウンド>
<直近(悪かった方・平均91.75)の4ラウンド>
まずとにかく目立つのが、スクラッチプレーヤーは3フィート(約1メートル)から6フィート(約2メートル)の間のパットを74%の確率で沈めるのに対し、比較対象(いい方)の私は68.2%で1パットで沈めていますが、直近4回は17.6%しか入れていません。
これは目立ちます。
この点に対しては(先週の記事でも書いたように)自覚があったため、最近はラウンドした日も、練習グリーンで練習した日も家でパターマットでショートパットの練習を重ねていました。
しかし、家では入るのにラウンドでは入らないという傾向に気づきました。
こうなると、ショートパットが入らない理由として考えられるのは以下の2つです。
1.家のパターマットでは6フィートが入るが、傾斜のあるグリーンの6フィートは入らない(=つまり、傾斜への対応力の問題)
2.練習では6フィートが入るが、ラウンドでの6フィートは入らない(つまり、メンタルの問題)
私の場合はこのいずれが問題なのか(あるいは両方が問題なのか)を明確にするためには、練習グリーンで気軽にパッティング練習をし、そのSGを調べるのがベストだと思います。
そこで、次に練習グリーンに言った際には、練習パットの結果を記録してSGを取ってみようと思っています。
この他で目立っている数値と言えば、一つはバンカーショットが寄っているという点です。
比較対象の4ラウンドでは「Sand 0-50」が33フィートにしか寄っていなかったのが、直近4ラウンドでは17フィートに寄っています。
グリーンオンする確率も、57.1%から70.0%に改善しているくらいです。50ヤード以内のバンカーでグリーンに乗らないとしたら、私の場合、出ないかホームランかですが、バンカーから1発で出ないというのは最近記憶にないので、直近4回の方が「ホームランが少ない」と言えると思います。
この要因として思い当たるものの一つが、「(私のホームコースの)美らオーチャードのバンカーは難しいため寄りにくいが、ベルビーチ、オーシャンキャッスル、琉球のバンカーは寄せやすい。」というものがあると思います。
私のホームコースである美らオーチャードゴルフ倶楽部はとにかくバンカーの数が多い上に、砂の質が均一ではなく、日によってはサンドウェッジが砂に埋もれてしまうバンカーもあれば、砂が少なかったり薄かったりでホームランが連発してしまうバンカーが多いこともあるのです。
そこで、この「100ヤード以内のバンカーショット」という指標を除くと、目立って変化した指標は「3~6フィートのパット」の一つしかありません。
私は運動神経も、筋力も、身長もないため、ゴルフのスキルアップは「ドライバーの飛距離」のような要素よりも、「ショートパットを外さない(そのために家でパターマットで練習)」「セカンドでグリーンを外してから寄せる(そのためにアプローチ練習場で20ヤードの寄せを練習)」などに賭けてきました。
それなのに、そのうち一つの大事な要素であるショートパットが外れまくって、それにもかかわらずドライバーはあいかわらず平均220ヤード、ナイスショットでも230ヤードなんだから、スコアが落ちるに決まっています。
次の競技に向けて、
(1)まずはショートパットを外す理由が「傾斜や芽への対応力の問題なのか」「それともラウンドでのメンタルの問題なのか」を『練習グリーンでのパットをSG(ストロークゲインド)』を使って突き止める
(2)それを受けて、課題を解決すべく猛練習
をしようと思います。
この方法でもしうまくなったら、SG(ストロークス・ゲインド)を使って上達する方法について、かなり説得力ある記事が書けるような気がするので、楽しみです。