知花ゴルフコース(沖縄市)に併設のレンジは穴場のゴルフ練習場<前編> 知花ゴルフコース併設レンジの魅力と注意点
沖縄本島にあるゴルフ練習場の中でも、特に穴場で、私が魅力的だと感じているのが、沖縄市の知花ゴルフコースというショートコース内にある、ショートコース隣接のドライビングレンジです。
今回は<前編>として、この練習場の魅力について解説したいと思います。
ちょっとややこしいレンジの利用方法については、次回の記事<後編>で書きたいと思います。
知花ゴルフコース、そしてその併設のレンジとは?
知花ゴルフコースは、元々米軍向けの保養施設だった沖縄市白川のレクリエーションエリアの中にあるショートコースです。
このレクリエーションエリアの中には、ゴルフのショートコースの他にも、ドッグラン、野球グラウンド、テニスコート、サッカー場、プール、ゆっくりできる芝生、ハンバーガー&ピザ屋さんなどが揃っています。
立地は沖縄最大の米軍基地である嘉手納(かでな)基地のすぐ隣にあり、米軍向けの保養施設として作られたようですが、このレクリエーションエリアに入るのには(基地とは異なり)入場許可証なども不要で、誰でも入り、利用することができます。
特にドッグランは無料で利用することができるので、平日でも土日でも、多くのアメリカ人と日本人(およびそれらの飼い犬)で賑わっています。
そして、その中にあるパー3のショートホールが10ホールある知花ゴルフコースの隣にドライビングレンジが併設されています。
※コザ自動車学校や、池武当交差点近くにかつてあった(現在は廃業)知花ゴルフレンジとは別の施設です。古いカーナビで調べると、誤ってこの廃業したレンジが出てくる場合があるので、「知花ゴルフコース」を調べてください。
打席数は十数打席と少ないのですが、安くて、開放感があって、非常に気に入っています。
那覇市などの南部や、名護市などの北部からは距離があるのですが、中部にある私の家からは車で10分ほどと近いのでアクセスも良いです。
嘉手納町、読谷村、うるま市からもアクセスしやすい場所にあるので、地元の方に重宝されています。
今回はこのレンジの魅力と注意点についてまとめたいと思います。
知花ゴルフコース併設のレンジの魅力
広くて、ノーフェンス
知花ゴルフコース併設ドライビングレンジの最大の魅力はその広さです。
奥行きは250ヤードくらいはあると思いますが、左右にも奥にもネットがないため、300ヤード飛ばしても、400ヤード飛ばしても、着地までボールの行方を見ることができます。
沖縄のゴルフ練習場は、広い練習場でも奥行き150〜200ヤードくらいの練習場が多い上に、大体の練習場は遠くに行くほど、左右の幅が狭まっているので、飛ばせば飛ばすほど、ネットに当たってしまって、飛距離や曲がり具合などが確認できない練習場も多いです。
その点、この知花ゴルフコース併設のドライビングレンジであれば、どれだけ飛ばしても、どれだけ曲げても、着地するまでのボールの軌道を確認することができます。
安い
このレンジの料金は、「1ドルで23球」です。
1ドル110円で計算しても、1球あたり4.78円とかなり安いです。
円高で1ドル85円の時期であれば、なんと1球3.70円です。
沖縄の練習場は、本土の練習場と比べるとかなり安いですが、それでもこれは安い方だと言えます。
しかも、このレンジは打席料がかかりません。
つまり、例えば「ラウンド前にウォーミングアップがてらちょっとだけ練習したい」というときに、23球だけ打っても1ドルで、(1ドル110円でも)1球当たり4.78円で打つことができます。
「何百球もどんどん打ちたい」という方でも打ち放題と同じくらいの料金で打つことができますし、少ない球数でいいという方は特にお得なコースとなります。
沖縄市には他にコザゴルフレンジという、80ヤードの練習場があり、ここでは500円で140球(1球3.57円)打てるレンジがあります。
しかし、「140球も打たない」という方であれば、知花ゴルフコース併設レンジの方が安くなる場合が多いです。
(計算上、92球以下であれば知花ゴルフコース併設レンジの方が安く(4ドル)、93球以上打つのであればコザゴルフレンジの方が安い(500円)という計算になります。)
また、料金が同じくらいなのであれば、(80ヤードのコザゴルフレンジより)ノーフェンスの知花ゴルフコース併設レンジの方がいいという方が多いと思います。
その意味でも、この環境でこの安さというのは魅力だと言えます。
コースボールに近い飛距離のボールを打てる
このレンジで使用しているボールは、見たことないメーカー(おそらくアメリカのゴルフ用品メーカー)の黄色いボールです。
そして、このボールが、日本の練習場のレンジボールとは異なり、コースボールに近い飛距離が出ます。
スピンや打感から察するに、コースボールではないと思うのですが、飛距離はコースボールに近い性能のボールだと思います。
レンジに行ってナイスショットを打った時「今のショットがコースで出た場合、コースボールだとどれくらい飛ぶのだろう?」と思う時がありますが、知花ゴルフコース併設レンジであれば、コースボールの飛距離に近い距離を確認することができます。
オートティーアップ
知花ゴルフコース併設レンジでは(一部の打席を除き)、オートティーアップでボールが出てきます。
今では手動でティーアップする練習場は減ってきましたが、沖縄の練習場でもまだ手動ティーアップの練習場は残っています。
手動だと、ボールを拾う時に腰が痛くなったりとしんどい時がありますが、オートティーアップならその必要もないので、ショットに専念できます。
バンカーとパッティング練習も可能
知花ゴルフコースにはパッティング練習グリーンが併設されているので、ここでパッティングの練習をすることも可能です。
また、併設ドライビングレンジの端にはバンカーもあるので、バンカーショットを練習することもできます。
知花ゴルフコース併設のレンジの注意点
初めて行く際は、利用方法がわかりにくい
このレンジの利用方法は次回の記事で書きますが、利用方法がややわかりにくいです。
レンジにスタッフがいることもないので、初めて行く場合は、次回の記事をよく読んでいただくか、まずは売店(ゴルフショップ)のおばちゃんに利用方法を聞くのが確実です。
(ゴルフショップにはアメリカ人のおばちゃんと、沖縄のおばちゃんの両方がいますが、あめりかーのおばあでも、なんとか日本語は通じるので大丈夫です。)
ちなみに、立地もわかりにくいので、Googleマップなどで道筋をよく確認して行くことをお勧めします。
時間帯によっては待つこともある
土日・祝日の10:00前後、15:00前後などは、混んでいて、打席が埋まっている時は待つ場合があります。
待つ際は、特に順番待ちを管理しているスタッフもいないので、打席後ろのベンチに座り、練習を終えた人がいたら、「使っていいですか?」と声をかけて利用します。
待っている人が何人かいる場合は、お互い目線で「あなたが先ですよね」「私が先ですよね」となんとなくアイコンタクトしあって、譲り合って利用します。
近くの駐車場が埋まっていることも
混雑している時間帯は、ドライビングレンジ近くの駐車場が埋まっていることも多くあります。
その場合、沖縄の駐車場ではよく見られるように、ここでも駐車スペース外に勝手に停めている人が多いのですが、そのスペースもないという場合、あるいはそのようなことはしたくないという場合、クラブハウスに向かって右手のほうにある、より広い駐車場に行けば、確実に停められます。
ボールの打感が硬い
上述のように、コースボールに近い飛距離が出るボールを使えるのですが、実際のコースボールとは異なり、非常に硬い打感のボールを使います。
音も「カーン!」と高い音がするので、この打感や音が気持ち悪いと感じる人もいるかもしれません。
しかし、私のように、あまり気にしないという人は問題ないと言えます。
教え魔が多い
知花ゴルフコースは、常連の地元のおじいが大半で、ショートコースでのプレー後、または併設ドライビングレンジでの練習の合間にユンタク(おしゃべり)に花が咲いています。
その話し声が大きすぎて気になることもあるのですが、より注意が必要なのは教え魔の存在です。
沖縄のゴルフ練習場は、おそらく全国トップなんじゃないかと思うくらいに教え魔が多く、どの練習場でもしょっちゅう話しかけられます。
もちろん、ほとんどの練習場には「教え魔行為禁止」という張り紙が貼られている上に、スタッフが(一応)目を光らせている(はず)ので、教え魔も一応遠慮している時があると思います。
しかし、この知花ゴルフコース併設レンジには、張り紙もない上に、レンジのスタッフもいないので、教え魔は教え放題です。
知らない人にもガンガン声をかけて、「それじゃダメだ」「もっとこうした方がいい」と勝手にアドバイスしてきます。
もちろん、ティーチングプロなどではなく、ただの素人の教え魔なので、そのアドバイスを聞いてもほぼ確実に上手くなりません。
むしろ、下手になる可能性の方が大きいです。
そして、これに対しては、残念ながら対策はありません。
露骨に嫌な顔をすれば退散してくれるかもしれませんが、既に余計なことを言われてしまった後であれば、スイングが崩れてしまうリスクは残ります。
ただでさえ、教え魔が多い沖縄の練習場の中でも特に教え魔が非常に多いレンジなので、もしかしたらここは日本で一番教え魔が多いレンジかもしれません。
教え魔に狙われてしまったら不運でしかありませんが、「安い練習場だし、そんなこともあるだろうな。」と思って練習するしかないと思います。
混雑している時は、軍人か軍属の人が優先
知花ゴルフコースのショートコースには「混雑している時は、軍人か軍属の人(軍で働く日本人など)を優先してスタートさせることがあります。」と注意書きが書かれています。
これはパッティンググリーンにも書かれているのですが、もちろん併設ドライビングレンジも軍人・軍属優先なので、もしかしたら、満席の時間帯であれば打っている際中に「俺は軍属だから、空けてくれ」と言われるかもしれないということです。
これも、軍のレクリエーション施設であることを考えると仕方ないかもしれません。
ちなみに、ショートコースで「後から来た軍人を先にスタートさせられた」という例は聞いたことがありますが、併設のレンジで「後から来た軍人に打席を譲ることになった」という例は見たことも聞いたこともないので、あまり心配しなくて良いかもしれません。
そんな知花ゴルフコース併設レンジですが、なんだかんだ言っても、1ドルで23球も、しかも距離のある環境で練習できる環境というのは重宝します。
沖縄のゴルフ場は、ドライビングレンジがないコースが多いので、私も午後ラウンドの日は、知花ゴルフコース併設レンジでちょっと打ってからコースに向かうという使い方ができるので重宝しています。
次回の記事では、その利用方法についてまとめてみたいと思います。