ゴルフのブログ ~経営コンサルタントが頭でGolf攻略 ~by神谷奏六

運動神経悪い芸人並みに運動神経ゼロ、力もなし。ゴルフ歴10年でアベレージ100超えの経営コンサルタント・神谷奏六が、その運動能力不足を、データ分析と努力でカバーしてベストスコア71・シングルを目指すブログ。現在アベレージ83。

平均90の人は2メートルのパットを5回打ったら2回は入れる ゴルフデータ革命を活用したプレー分析と対策

先日もホームコースの美らオーチャードでラウンドしてきました。

 

この日はレギュラーティーからまわってスコアは93、パット数は35。ウェアウェーキープ率は64.3%でした。

 

この日、平均スコア90のプレーヤーに対してパットで損した打数(SG/ストロークスゲインドのマイナス値の大きさ)は2.34打であり、スコアが93なのでパット以外ではたったの0.66打しか損していない計算となります。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

1.パットについて

 

この日、パットで損した打数が最も大きかったワースト3は以下のホールでした。

 

ワースト3位:2メートルを1メートルオーバーした6番(平均90プレーヤーに対して0.55打損した)

ワースト2位:その1メートルを外した6番(平均90プレーヤーに対して0.83打損した)

ワースト1位:10メートルのパットを7メートルオーバーした15番(平均90のプレーヤーに対して0.86打損した)

 

前回に続いてロングパットの距離感が最大の課題であったと言えます。

 

 

この日のパットのアベレージ90のプレーヤーに対する距離別のSG(ストロークス・ゲインド)は以下の通りです。

 

・ショートパット(2メートル以下):18回のパットで0.42打稼いだ

・ミドルパット(2~6メートル):11回のパットで1.22打損した

・ロングパット(6メートル以上):7回のパットで1.54打損した

 

このとおり、ロングパットが最大の課題だったと言えます。

 

この日、平均90のプレーヤーに対してロングパットで稼いだのは16番で12メートルを1メートルに寄せたパット(0.13打稼いだ)と、4番で7メートルをOKに寄せたパット(0.02打稼いだ)の2回のみで、残りの5回は外し幅が大きすぎてパットで打数を損しています。

 

ドルパットでも、平均90のプレーヤーに対して打数を稼いだのは、2番で6メートルをOKに寄せたパット(0.02打稼いだ)、14番で4メートルを入れたパット(0.94打稼いだ)、2メートルを入れたパット(0.62打稼いだ)の3回だけで残りの8は打数を損しています。

 

特にこの日は2メートルのパットが多かったのですが、この日は2メートルのパットを7回打って、カップに入れたのは1回のみであり、この7回の2メートルのパットで1.83打損しています。

 

これは、ミドルパットで1.22打しか損していないことを考えると、「2メートルのパットで損した打数を、それ以外のミドルパットで稼いで少し取り戻した。」とも言えます。

 

平均スコア90の人の2メートルの平均パット数は1.62打です。

 

これは、「平均90の人は2メートルのパットを5回打ったら2回は入れ、3回は外し、50回に1回くらい3パットになる」くらいであることを示す数字です。

 

それを加味すると、この日の私の2メートルのパットを7回打って1回しか入っていないというのは確率が低すぎると言えます。

 

また、この日の6番では2メートルを3パットしており、平均スコア90の人であれば50回に1回くらいしかしないパッティングをしてしまったことになります。

 

引き続き、ロングパットの距離感と、2メートルを高確率で入れることは90切りのための課題であると言えそうです。

 

 

2.ショートゲーム(100ヤード以内のショット)について

 

「多少のショットのミスはショートゲームでカバーすれば90は切れる」という考え方で90切りを目指すのであれば、90切りプランはパー3なら1打、パー4なら2打以内、パー5なら3打以内で100ヤード以内まで行き、100ヤード以内は3打以内で上がるというプランになります。

 

そのためには100ヤード以内を1ホール平均3打以内で回れば、90切りプランに対して100ヤード以内で稼いでいることになり、100ヤード以内で1ホール平均3打以上叩いていれば90切りプランに対して100ヤード以内で損していることになります。

 

この日は100ヤード以内の平均打数は3.44であり、1日トータルで90切りプランに対して8打も損している計算になります。

 

ただし、後述のように10番ではティーショットのミスのせいで100ヤード以内打数を損しているので、この1打はノーカウントとし、100ヤード以内のショットでは7打損していると考えた方がよさそうです。

 

そしてこの日はパットでは2.34打損しているため、ショートゲームで5.66打(上記のノーカウントを加味すると4.66打)も損している計算です。

 

さらにこの日は100ヤード以内で5打叩いたホールが4ホール、4打叩いたホールが3ホール、2打で上がったホールが3ホールあり、その合計で100ヤード3打目標に対して8オーバーなのです。

 

しかしこのうち2打で上がった3ホールは1ホールが100ヤード以上のショットで2パット圏に寄せたことが原因でパター2回で上がれたホールであり、ショートゲームで稼いだわけではありません。

 

したがって100ヤードから2打で上がったホールはショートゲームで稼いでいないとみなして3打プラスすると、100ヤード以内では4.66+3=7.66打ほど損していると計算した方がよさそうです。

 

 

この日は

 

・10番でティーショットが林に入り、残り80ヤードのセカンドは出すだけ

 →これはティーショットのミスなのでノーカウント

・その10番の3打目残り60ヤードでグリーンを20ヤードオーバーし、4打目の返しの寄せで10ヤードオーバーし、ピン手前10メートルのグリーンエッジへ 

 →平均90のプレーヤーは10メートルから2.16打で上がるので、この2打セットで1.16打の損

・1番で60ヤードからの寄せがピン横15メートルにオン

 →平均90のプレーヤーは15メートルから2.41打で上がるので0.41打損

・4番で残り100ヤードから、残り20ヤード、残り20ヤードと推移し3打で残り7メートルにオン

 →7メートルは平均90のプレーヤーは2.02打で上がるので、この3打合計で2.02打の損

・6番は90ヤードから30ヤードへ、そこから2メートル

 →2メートルは平均90のプレーヤーは1.62打で上がるので、この2打合計で0.62打の損

・7番は隣のコース90ヤードから戻せずまだ隣りのコース50ヤードへ、そこから15メートルのエッジへ

 →15メートルは平均90のプレーヤーは2.41打で上がるので、この2打合計で1.41打の損

 

という大きな損があり、これだけで合計5.21打損しており、この日にショートゲームで損した打数に近い数字になっています。

 

また、この日、100ヤード以内を2打以内で上がったのは3回ありました。

 

・14番:15ヤードから2打

 →パットで0.94打稼いでいるので、ショートゲームで稼いだのは0.06打のみ

・3番:10ヤードから2打

 →これはいずれもパットなのでショートゲームで稼いだ打数にはノーカウント

・8番:15ヤードから2打

 →これは後述のエッジからのパターで打ったショットなのでこれもノーカウント

 

であり、目立った稼ぎはありませんでしたので、やはり5打前後、ショートゲームで損していたと言えそうです。

 

上記のショートゲームでの損が大きかったショットの距離をピックアップすると、100ヤード、90ヤード、90ヤード、60ヤード、60ヤード、50ヤード、30ヤード、20ヤード、20ヤード、20ヤード、と比較的まんべんなく打数を損しています。

 

100ヤード前後のショット、50ヤード前後のショット、20~30ヤードのショットのいずれも練習が必要であると思われます。

 

 

なお、この日はエッジからのパットが7回あり、この7打を上記「1.パットについて」で使っているSG(ストロークスゲインド)の計算方法で計算した場合、上述のショートゲームの損の他に2.46打も損している計算になりました。

 

上記のショートゲームで損した5.21打と、エッジからのパットで損した2.46打を足すと、上述の100ヤード以内で損した7.66打とほぼ一致するので、これらのショットが100ヤード以内で損した打数の多くを占めていると言えそうです。

 

 

3.アプローチ(100ヤード以上のショット)

 

書籍「ゴルフ データ革命」の中では100ヤード以上のショット(ただしパー5とパー4のティーショットを除く)のことを、それがフェアウェイウッドで打とうがユーティリティーで打とうが直ドラで打とうがアプローチと呼んでいます。

 

私の90切りプランの目安は

 

・ティーショットとアプローチで、パー3は1回、パー4は2回、パー5は3回でピンまで100ヤード以内のピンになるべく近いところまで運ぶ

・ショートゲームは3打で上がる

・なるべくボギーオン(エッジに乗ったらオンとカウント)し、乗らなければ寄せワン

 

です。

 

つまり、「パー3のティーショットで2パット圏にオン」はアプローチで稼いでいる計算に、「パー4のアプローチ2パット圏にオン」「パー5のセカンドショットのアプローチから100ヤード以内に到達」「パー5のサードショットのアプローチで2パット圏にオン」はアプローチとティーショットで稼いでいる計算になります。

 

この日、「パー3のティーショットで2パット圏にオン」は以下の3つがあります。

 

・14番の125ヤードをピンから15メートルのラフに

 →平均90のプレーヤーは15メートルのパットを平均2.41打で上がるので、このショットで0.59打弱稼いだ

・3番の135ヤードをピンから10メートルにオン

 →平均90のプレーヤーは10メートルのパットを平均2.16打で上がるので、このショットで0.94打稼いだ

・8番の145ヤードをピンから15メートルのエッジにほぼオン

 →平均90のプレーヤーは15メートルのパットを平均2.41打で上がるので、このショットで0.59打稼いだ

 

この3つのショットで約2打ほど稼いだ計算になります。

 

 

「パー4のアプローチで2パット圏にオン」「パー5のセカンドショットのアプローチから100ヤード以内に到達」は

 

・15番パー4で150ヤードからのセカンドがピンから10メートルにオン

 →平均90のプレーヤーは10メートルのパットを平均2.16打で上がるので、このショットで0.94打稼いだ

・5番パー4で120ヤードからのセカンドが12メートルのエッジに乗った

 →平均90のプレーヤーは12メートルのパットを平均2.3打で上がるので、このショットで0.7打稼いだ

・17番パー5で240ヤードのセカンドが残り40ヤードにつけた

 →平均90のプレーヤーは40ヤードから3打で上がる目安なので、このショットでちょうど1打稼いだ

 

という3回があり、この2つのショットで2.64打稼いでいますが、これらはティーショットとアプローチの合作なので、アプローチでは1.32打稼いでいると見た方がよいかもしれません。

 

「パー5のサードショットのアプローチで2パット圏にオン」はこの日はありませんでした。

 

さらに、「パー4で3打以上かかって100ヤード以内に到達」「パー5で4打以上かかって100ヤード以内に到達」もありませんでした。

 

したがって、この計算方法では、アプローチで3.3打ほど稼いだ計算になります。

 

 

さて、平均90プレーヤーは40ヤードを3打で上がる目安です。

golfblog.hatenablog.jp

 

その意味では「100ヤード以内を3打」という目安はハードルが高すぎるという見方もあります。

 

この見方に立つと「40ヤード圏までパー3はアプローチで1回、パー4はティーショットとアプローチで2回、パー5はティーショットとアプローチで3回でピンまで100ヤード以内のピンになるべく近いところまで運ぶ」というのが目安という考え方もあることになります。

 

この見方で集計する場合だとしても、上述の3つのパー3では2打稼いでおり、15番、5番、17番でも1.32打、合計3.3打稼いだ計算になります。

 

一方、損したホールは

 

・11番パー5は4打で40ヤード以内に到達しているので1打損

 →アプローチでは0.75打損くらい

・1番パー4は3打で40ヤード以内に到達しているので1打損

 →アプローチでは0.5打損くらい

・4番パー5は4打で40ヤード以内に到達しているので1打損

 →アプローチでは0.75打損くらい

 

・7番パー4は3打で40ヤード以内に到達しているので1打損

 →これはティーショットを隣のホールに入れたことが原因なのでアプローチで損した打数にはノーカウント

 

 

があり、合計で2打損しています。

 

これらの稼いだアプローチと損したアプローチを計算するとアプローチで1.3打稼いでいる計算になります。

 

 

つまり

 

・「100ヤードから3打」基準→平均90プレーヤーに対してアプローチで3.3打稼いでいる

・「40ヤードから3打」基準→平均90プレーヤーに対してアプローチで1.3打稼いでいる

 

という計算になります。

 

これくらいがこの日にアプローチで稼いでいた打数の目安となりそうです。

 

 

4.ティーショットについて

 

この日はパットで2.34打損し、エッジからのパットで2.46打損し、それ以外のショートゲームで5.21打損し、アプローチで1.3~3.3打稼ぎ、トータルのスコアが93(平均90のプレーヤーに対して3打損している)であったため、ティーショットで3.71~5.71打ほど稼いでいる計算になります。

 

上述の「ティーショット+アプローチでパー4は2パット圏に、パー5は100ヤード以内に運んだ」というショットが15番、5番、17番の3つがあり、この3ホール合計でティーショットで1.32打稼いでいる計算です。

 

また、パー4のティーショットで100ヤード以内に運んだ場合、これも1打稼いだ計算になりますが、この日は

 

・10番で290ヤードのティーショットが80ヤードに

 →ただしこれは林に入り、セカンドが出すだけになったため、3打目を残り60ヤードから打つことになったため稼いだ打数にはノーカウント

・16番で320ヤードのティーショットが80ヤードに

 →1打稼いだ

・6番で295ヤードのティーショットが90ヤードに

 →1打稼いだ

・7番で291ヤードのティーショットが90ヤードに

 →1打稼いだ

 

という4ホールがあり、これで3打稼いでいます。

 

この計算方法だと上記の1.32打と合わせて合計4.32打稼いでいるため計算が合います。

 

更に「40ヤード圏までパー3はアプローチで1回、パー4はティーショットとアプローチで2回、パー5はティーショットとアプローチで3回でピンまで100ヤード以内のピンになるべく近いところまで運ぶ」という目標を設定した場合、11番、1番、4番、7番でティーショットで3打損している計算になります。

 

これと合わせると、「40ヤードから3打目安」にした場合、ティーショットでは1.32打くらいしか稼いでいない計算になります。

 

 

これらを総合するとこの日はショートゲームで損した打数が最も大きく、次にエッジからのパター、その次がパター、特にロングパットだったということになります。

 

やはり人のいない時間帯での練習グリーンでのロングパットの練習が重要であると言えそうです。

 

 

 

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