ゴルフのブログ ~経営コンサルタントが頭でGolf攻略 ~by神谷奏六

運動神経悪い芸人並みに運動神経ゼロ、力もなし。ゴルフ歴10年でアベレージ100超えの経営コンサルタント・神谷奏六が、その運動能力不足を、データ分析と努力でカバーしてベストスコア71・シングルを目指すブログ。現在アベレージ83。

2019年1月のゴルフ規則変更 意外に知られていない12のルール改正点を確認しておく

2019年1月1日から、過去にあまり類を見ない(らしい)規模のゴルフ規則変更が行われました。

 

「ピンを挿したままパッティングして良い」を初めとして、「バンカーから2打罰で後ろに出せる」「ドロップは膝の高さから」「ボールを探していたらうっかり自分のボールを蹴ってしまっても無罰」「距離計測機の使用が可能」「2度打ちしても無罰」「グリーンのスパイク跡を直せる」など、かなり大幅なルール改正でした。

 

このルール改正の直後、多少混乱するのかな?と思いましたが、競技ゴルファーはもちろん、その辺のアベレージゴルファーでもこのルール変更についてはある程度知っていたということもあり、みんな意外とすんなり対応できていたと思います。

 

そんな経緯もあってすっかり油断していたのですが、来月のクラブ競技に向けてルール本を確認していたところ、上記のような有名なルール変更以外に、あまり知られていないのではないか?と思われるルール変更が結構たくさんあったことを知りました。

 

せっかくの機会なので、私が知らなかった2019年のゴルフルール変更点についてまとめておきます。

全部で何と12個もありました。

 

 

 

 

 

 

なお、ゴルフルールに関する解説は、書籍によっても説明が異なることがあります。

 

今回私が参考にしたのは「2019年度版すぐに役立つゴルフルール」という本です。

 

 

 

1.木を揺すってボールを落とした場合でも無罰

ゴルフ漫画オーイ!とんぼ」でもあったこのシーン、漫画の中では「落ちてきた球が自分のものだったら球を動かした罰が1打つく」「球を落とすなら、『これが自分の球であった場合は アンプレアブルの処置をします』と先に宣言してから落とさないと」という解説が入るシーンがありました。

 

 

 

この漫画の連載時のゴルフルールでは、木を揺すってボールを落としたという行為には「探していてインプレー中のボールを動かす」という行為に1打罰がありましたが、2019年からこの罰則がなくなったため、上記の宣言が不要になりました。

 

なお、木から落ちたボールが自分のボールだった場合、

 

(1)木の上にリプレースしてプレー
(2)アンプレアブル宣言して1打罰でプレー

 

という対処方法は変更ありません。

 


2.ドロップしたボールが自分の足に当たって止まっても無罰で、止まった地点から次打

ドロップしたボールが自分の足、自分のキャディー、携行品に当たっても無罰になりました。

この際、自分の足に当たったボールが救済エリア内に止まった場合、再ドロップせずにそこから次打を打つというルールになっています。

 


3.リプレースのところをドロップして打った、1打罰で止まった地点から次打

「誤ってボールを動かしてしまった」「ボールを探している途中に自分のボールを蹴った」「同伴競技者がボールを蹴った」「泥だらけのボールを確認のため拾い上げた」「カラスがボールをくわえていった、元のボール位置は確認できている」など、ドロップではなくリプレースすべき場面があります。

 

このような場面でリプレースではなくドロップして打った場合、以前は2打罰でしたが、新ルールでは1打罰に変わりました。

 

この場合、打ち直しではなく、打ったボールが止まった場所から次打をプレーとなります。

 

なお、逆にドロップすべきところをリプレースして打った場合、従来同様2打罰になります。

 

4.バンカー内で捜索中に落ち葉を取り除いた時にボールが動いた、無罰で元の位置にリプレース

こちらもジェネラルエリアでのルールと同様、ボールを探していた時にボールが動いてしまった場合は、無罰になりました。

 

 

5.レッドペナルティエリア(旧:ラテラルウォーターハザード)にボールが入った場合、対岸のホールから等距離での救済は認めない

以前はラテラルウォーターハザードと呼ばれていた場所はレッドペナルティエリア、ウォーターハザードと呼ばれていた場所はイエローペナルティエリアという呼び名になりました。

 

そして、以前はラテラルウォーターハザードに打ち込んだ場合、その限界を最後に横切った場所からホールに近づかなければ、ハザードの対岸にドロップして1打罰でプレーすることができましたが、これが禁止になりました。

 

レッドペナルティエリアに打ち込み、そこからプレーできない場合は、限界線を横切った地点からホールに近づかない2クラブレングス以内にドロップ、イエローペナルティエリアに打ち込み、そこからプレーできない場合は、限界線を横切った地点とホールを結んだ後方線上から左右1クラブレングスにドロップして、それぞれ1打罰で打つというルールになりました。

 

6.水中の落ち葉を取り除いて打っても、無罰でそのままプレー続行

ボールがペナルティエリア内にあり、打てそうな場合はそのまま打つことができます。

その際、ルースインペディメント(小石や葉っぱなど)に触れたり、取り除いたりすることができるようになりました。

 

7.同伴競技者のボールが止まらないうちにパットしても、無罰でそのままプレー続行

以前は2打罰でしたが、無罰になりました。

 

8.旗竿を引き抜いたらボールが飛び出ても、チップインが認められる

ゴルフ漫画あした天気になあれ」でもあったこのシーンですが、漫画の中ではカップとピンの間にボールが挟まっていた状態でピンを勢いよく引き抜いたらボールが飛び出し、チップインが認められなくなったという一幕がありました。

 

 

これは新ルールでは、ボールの一部がホールのふちのグリーン面より下に沈んで完全に停止した時点で、ホールアウトが認められることになりました。

 

 

なお、漫画「あした天気になあれ」は1981年から1991年の間に連載されていた漫画で、作中に出てくるゴルフルールは今では変更になったものも多いです。

 

例えば、漫画の中では「バンカー内での誤球は無罰」という説明があり、バンカーから出せるかを試すために敢えてバンカー内にある同伴競技者のボールを打つという描写がありましたが、このルールも2008年に変更になり、今では2打罰となっています。

 

9.マークしたコインを動かしてしまっても無罰

新ルールではボールを偶然・うっかり動かしてしまった場合は無罰でリプレースできるルールになりましたが、グリーン上のボールマーカーにも同じ処置ができるルールになりました。

 

そのため、偶然・うっかりボールマーカーを動かしてしまった場合、無罰でマーカーをリプレースしてプレー続行できます。

 

10.グリーンのプレーの線上に窪みを作って通り道を作った、プレーの線の改善の違反となり2打罰

新ルールではグリーン上のプレーの線(旧:パットの線)に触れることができるようになり、スパイク跡や芝の張り替え跡などの損傷も直せるようになりました。

 

ただし、「プレーの線の改善」は違反であり、例えば窪みを作ってボールの通り道を作るような行為は2打罰となります。

 

11.靴先でマークして球を拾い上げたら1打罰

ボールマークは小物類かクラブの先で行わなければならず、靴先でマークして球を拾い上げた場合は「間違った方法でマークして球を拾い上げた」の違反として1打罰になります。

 

なお、私が去年、クラブ競技の途中で競技委員長に確認したところ、「指で指して拾い上げることは可能」と言っており、この書籍とは説明が異なることになります。

 

このような例は多く、ゴルフのルール本の中でも説明が分かれていることもあるので、注意が必要だと思います。

 

最も確実なのは、競技中にその競技の競技委員に確認することです。

 


12.最終ホールでショートパットをするのを忘れてグリーンを離れても無罰

以前は、最終ホールでホールアウトをしそこなった場合、グリーンを離れた時点で「ホールアウトの不履行」として競技失格となっていました。

 

しかし、新ルールでは、グリーンを離れてもスコアカード提出までに誤りを訂正すれば無罰となりました。

 

 

今回参考にしたこちらの書籍では、その他の新ルールはもちろん、従来からのルールも確認できます。

話題の石川遼選手推薦だそうです。 

 

 

 

 

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