冬は沖縄でゴルフ旅行しよう! (7)リゾートから低価格まで、良メンテコースが揃う「沖縄北部・名護エリアゴルフ合宿」の楽しみ方
連続で書いている「沖縄ゴルフ旅行」シリーズ。
これまでは、
について、書いてきました。
更にその後は、続いて「地域別の楽しみ方」沖縄本島南部編について、沖縄本島中部編、沖縄本島北部・恩納村エリア編ついて紹介してきました。
今回はこのシリーズの最終回、「沖縄本島北部・名護エリア編」です。
引き続き、地元ゴルファーならではの視点も交えつつ紹介します。
また、ゴルフ場については、選ぶ際に役に立つように、という目的で、いい点だけでなく、不評な点・注意したい点も書いていますので、「お気に入りのコースを悪く言われるのは見たくない」という人はご注意ください。
沖縄本島の立地は大きく分けると、以下の5つ
沖縄本島の立地について、ゴルフ旅行の視点で分けると大きく以下の5つに分けられます。
空港から遠い分、値段も安くて自然が綺麗、水族館が近いなど、シティステイの沖縄ゴルフ旅行とは全く異なる楽しみ方が可能です。
今回はこのエリアを拠点としたゴルフ旅行とゴルフ場について書いてみたいと思います。
<沖縄本島北部・名護エリアを拠点とした沖縄ゴルフ旅行のメリット>
沖縄本島北部・名護エリアを拠点とする最大のメリットは、ゴルフ場をはじめとして、ホテルも飲食店も安く済ませて楽しめるという点です。
ゴルフ場も直前でも比較的取りやすいコースが多く、冬場でも1万円以下でプレーできるプランが豊富なコースも充実しています。
比較的空いているからなのか、コースメンテナンスが良いコースが揃っているのも魅力です。
しかも、北部・名護エリアのゴルフ場はローカル感ある安いゴルフ場だけでなく、リゾートゴルフ場もある上に、恩納村エリアのゴルフ場までも出やすいので、近場のゴルフ場の選択肢は多いと言えます。
また、南部と比べてホテルも、飲食店も、道も空いているので快適で、ホテルも安くて綺麗なホテルが多くあります。
最近は那覇市内は土日はほとんどどこも渋滞していますし、那覇周辺も幹線道路は平日でも渋滞が多いのですが、名護近隣まで来れば(土日の昼間の許田インター出口の渋滞を除けば)渋滞している道路はかなり少なく、移動は快適です。
那覇ほど飲み屋は多くありませんが、名護市街地であれば居酒屋も充実しているので、何泊もして飲み歩きを楽しめる地域になっています。
いわゆる沖縄観光らしい観光スポットは多くないですが、美ら海水族館が近いので、雨の日に寄ったり、家族との時間を充てたりすることが可能です。
沖縄本島でも特に自然の残る海が集まっている地域でもあるため、ドライブして時間をつぶすという選択肢もあるかもしれません。
<沖縄本島北部・名護エリアを拠点とした沖縄ゴルフ旅行のデメリット>
那覇市の中心部から名護市街地までは高速を使っても1時間以上かかり、それより遠い場所にあるゴルフ場へは1時間半ほどかかります。
それだけ遠いので、沖縄旅行に慣れていない人はこの地域を拠点にするには、移動の時間が読めないなど利用しにくくなります。
また、ホテルも飲食店も南部や恩納村と比べると少なくなります。
南部のゴルフ場までも遠くなり、高速を使っての往復が必須となりますので、南部のゴルフ場を巡る旅行の拠点としては向いていないと言えます。
那覇空港から名護エリアのゴルフ場までは、渋滞がなくても1時間半以上かかるので、到着した日の午後のゴルフや出発する日の午前中のゴルフの日程は、少し組みにくくなります。
(2020年3月の那覇空港新滑走路オープンで改善されるとは思いますが)那覇空港の離着陸は遅れることが多いため、到着日の午後に北部でゴルフをするならば遅くとも9:30までには着く便を、出発日の午前に北部でゴルフをするならば早くても16:30以降に出る便を予約しておく必要があります。
また、他の地域と比べてシティホテル、ビーチリゾートホテルともにかなり少なくなりますので、「このゴルフ場に通いたい」「飲み屋街の近くがいい」などをよく考えた上で、立地の吟味が必要となります。
<沖縄本島北部・名護エリアを巡る!ゴルフ旅行の組み方>
ゴルフ場については、詳細は後述しますが、北部・恩納村エリアと北部・名護エリアのゴルフ場が出やすいので、まずいろいろなコースを見てみると良いと思います。
リゾート感を楽しむならかねひで喜瀬カントリー、カヌチャゴルフコースが名護市内にありますし、PGMゴルフリゾート沖縄まで足を伸ばしても楽しめます。
ローカルコースを安く楽しむなら更に充実していて、本部町のベルビーチ、今帰仁村のオリオン嵐山(2021年6月頃に閉鎖予定)に加えて、恩納村の美らオーチャード、宜野座村の宜野座カントリー、など選択肢は豊富です。
名護市街地からならば、恩納村の美らオーチャードや、宜野座村の宜野座カントリーまでも渋滞がなければ20分程度で行くことができます。
ホテルは、高級ビーチリゾートホテルは、国道58号戦沿いの恩納村方面にありますが、それ以外は名護市周辺のシティホテルが多くなります。
もちろん名護市内には、長期滞在者向けのコンドミニアムもあります。
名護で飲み歩くのなら、名護市街地周辺にホテルを取ることになると思いますが、タクシーを駆使すれば名護市内全体に出かけることができるので、あまり不満はないかと思います。
また、1〜3泊前後でリゾートステイを楽しみたいのであれば、名護市のカヌチャリゾートの宿泊ゴルフプランはオススメです。
カヌチャリゾートは、沖縄本島のその他の宿泊施設付きゴルフ場とは異なり、飲食店、宿泊施設、ビーチ、プール、アクティビティ、買い物、イルミネーション、バーベキュー、カラオケなど、圧倒的に豊富な楽しみ方を揃えた唯一のゴルフリゾートになっています。
ゴルフと飲み歩きはカヌチャリゾート内をメインとし、たまに周辺の他のゴルフ場や飲み屋街に繰り出すという楽しみ方も可能です。
沖縄で宿泊施設付きのゴルフ場を拠点にするならば、一番オススメのスポットです。
<④北部・名護エリアのゴルフ場>
ゴルフ場について、あくまで私の主観を豊富に、後は地元のゴルファーや県外からのゴルファーからの評価も少しだけ、盛り込んで紹介したいと思います。
費用の目安は、繁忙期(冬)に、平日・県民価格で申し込んで
A.高価格→15,000円以上
B.中価格→10,000円〜15,000円
C.低価格→10,000円未満
で分類したいと思います。
「かねひで喜瀬カントリークラブ」(名護市)
・アクセス:名護市中心地から約15〜20分
・価格:A.高価格→15,000円以上
・コースメンテナンス:良い
・超主観的・沖縄ゴルフ場における位置付け:「沖縄で最も高級宿泊施設が充実し、最も高級感あるクラブハウスのチャンピオンコース。好スコアが期待でき、名護市の中ではアクセスしやすい。」
日本プロゴルフ選手権開催2回の実績があるチャンピオンコースで、コースメンテナンスも良い美しいコースです。
敷地内には高級ホテルのリッツ・カールトンホテルがあり、ホテル以外にも4人で泊まれるコテージタイプの宿泊施設が充実しているなど、沖縄のゴルフ場の中では高級宿泊施設が充実しているホテルです。
クラブハウスも高級感にあふれており、思い出作りとしても素晴らしいコースだと思います。
コースレイアウトは沖縄らしくなく、トリッキーなホールは少なくて、沖縄の中は平坦な方のコースなので、好スコアが期待できます。
デメリットは、とにかく価格が高いという点です。
冬場は平日でも2万円を超えるプランもあり、沖縄本島北部ではダントツで高価格のコースです。
宿泊者のプレー料金は多少安くなりますが、それでも宿泊施設自体が高価格帯なので、安くでゴルフと宿泊を楽しみたいという方には向いていません。
この立地でこの価格なので、比較的いつでも空いているのはメリットではあります。
コース内のどの池にもアヒルが多くいて、池の近くのパー3のティーグラウンドにはおそらく餌付けされて人間慣れしているアヒルが登ってきますが、これは名物ですので慣れましょう。
「カヌチャゴルフコース」(名護市)
・アクセス:名護市中心地から約20分
・価格:B.中価格→10,000円〜15,000円
・コースメンテナンス:良い
・超主観的・沖縄ゴルフ場における位置付け:「リゾート施設が最も充実した、長期滞在に最適の宿泊付きゴルフ場。コースメンテナンスは良く、戦略性に富んでいて長さと広さも十分。」
敷地内に宿泊施設、レストラン、バー、ビーチ、プール、エステ、スパ、ジム、カラオケ、焼き物体験、土産物店まで揃った充実のリゾート施設です。
ゴルフをしない家族等と一緒に滞在するのにも向いていて、長期滞在も楽しめます。
宿泊施設もタワータイプ、コテージタイプ、和室など様々なタイプがあり、選択肢は豊富です。
ゴルフ場は比較的空いていて、コースメンテナンスも良いコースです。
アップダウンはありますが、比較的広くて距離もあります。
ハザードが迫り出しているコース、曲がっているドッグレッグなどもありますが、トリッキーすぎてつまらないことはなく、よく考えられているレイアウトなので、頭を使って攻める楽しさがあるコースだと言えます。
リゾートコースとは思えないほどメンバーの技術レベルも高く、クラブ対抗戦などの競技でもよく上位に入っています。
デメリットは(南部からだと)遠いことです。名護市街地とは山を挟んで反対側の太平洋側に位置し、山奥へ山奥へ、と進んで行って、もう通り過ぎたのでは?と思った頃にやっと到着します。
これだけ遠いのに、リゾート地になっていることから、プレーフィーはそこまで安くもないため、カヌチャリゾート内に宿泊している人でなければラウンド数をこなしにくいとも言えます。
インコースは全ホールで海が見えるシーサイドコースですが、アウトコースは山の中でほとんど海が見えないため、インスタートの場合は海の景色を撮り忘れないよう注意が必要です。
「オリオン嵐山ゴルフ倶楽部」(今帰仁村)
・アクセス:名護市中心地から約20〜30分
・価格:C.低価格→10,000円未満
・コースメンテナンス:(沖縄の中では)良い
・超主観的・沖縄ゴルフ場における位置付け:「南部から遠く海が見えないため、沖縄で最も空いていて、値段も安い地元民に人気のコース。コースも施設も綺麗でメンテナンスも良く、広さも距離も十分。閉鎖が惜しまれる。」
「沖縄で最も直前でも取りやすいコース」と地元民に人気のコースです。
値段も安く、紹介やキャンペーンなどの各種割引を使えば年間の大半の時期に5,000円台でプレーする方法があります。
ネットのプランも充実していて、1人予約プランも沖縄で最も多く掲載されているコースです。
コースはトリッキーなホールもいくつかありますが、沖縄では広い方で、距離もしっかりあり、飛ばし屋でもドライバーを思い切り振れる楽しさがあります。
この値段では十分と言えるほどコースメンテナンスも良く、クラブハウスも綺麗で、上級者からビギナーまで、観光客から地元民までお勧めできます。
宜野座カントリーと並んで、誰にでもオススメしやすいコースだと言えます。
難点は南部から遠いことと、海が見えないことです。
18ホール回ってどのホールからも海が見えないのは沖縄では唯一このオリオン嵐山だけなので、最も沖縄らしい景色がないコースだとも言えます。
それでもなんとか海を眺める景色を写真に収めたいという人は、7番のパー3をホールアウトしてから、8番のパー5のティーグラウンドに行くまでの途中に売店があるのですが、そこでカート道から右側を見ると、少しだけ海が見えますので、ここをなんとか写真に収めてください。
そして、私を含めた地元民に絶大な人気を誇るこのコースですが、2021年6月を目処に閉鎖されることが決まっています。
その後、跡地はテーマパークになることが決まっていますが、沖縄は全国で唯一ゴルフ場来場者数が伸び続けている県だけに、貴重な地元民に優しいゴルフ場が1つなくなることに対して、地元ゴルファーは非常に残念に思っています。
「ベルビーチゴルフクラブ」(本部町)
・アクセス:名護市中心地から約20〜30分
・価格:C.低価格→10,000円未満
・コースメンテナンス:(沖縄の中では)良い
・超主観的・沖縄ゴルフ場における位置付け:「宮里三兄弟を育てた、海が最も美しい地元民に人気のコース。メンテナンスは良いが、グリーンが異常に難しい。スタッフレベルは低いが、相応に値段も安い。」
宮里三兄弟がジュニア時代に通ったコースとして有名で、宮里藍さんは常々「一番好きなゴルフ場」としてここを挙げています。
このコースの最大の魅力は海の美しさです。
PGMゴルフリゾート沖縄、美らオーチャードゴルフ倶楽部と並んで沖縄で3カ所しかない、全ホールから海が見えるコースですが、ベルビーチから見える海はサンゴが残るエメラルドグリーンの海で、海の美しさはこの3コースの中でもダントツで最高です。
夏の晴れた日には、沖縄のパンフレットにあるような海の写真が毎ホールから撮ることができます。
コースは広いコースではありませんが、沖縄では普通くらいであり、沖縄ゴルフ旅行で選ぶコースとしてはその狭さは気になるレベルではありません。
この値段のコースとしてはコースメンテナンスも良く、奥に広がる海と併せて美しい景観を楽しめます。
美ら海水族館に最も近いコースでもあるため、午前中ゴルフして午後に水族館に行くのであれば最適のコースです。
難点は、南部からだと遠いことです。
名護市街地を抜けて、海沿いを延々と走った後、ようやく右手にコース入り口が出てきます。
(最近看板ができたので、多少は見つけやすくなりましたが、通り過ぎないよう注意も必要です。)
また、(沖縄の、しかも田舎のゴルフ場だと思えば気にしてもしょうがないレベルですが)スタッフの対応レベルは以前の記事で書いた守礼カントリークラブに次いで、沖縄でも特に悪いレベルです。
フロントの対応が遅い、説明が伝わっていない、客を放置してボーっとしているスタッフが多い、など、沖縄らしい、のんびりした対応です。
また、ここのグリーンは沖縄では最も難しいグリーンです。
沖縄では広い方のグリーンなので、どうしてもパット数は増えるのですが、それに加えて、傾斜と芽がきつく、非常に読みにくいです。
パット上級者でも、普段はありえないほど距離を間違えたり、フックとスライスを読み間違えたりがしょっちゅう起こるほどの難しさで、この難しさはちょっと異常だと思います。
「読みと技術が求められる」と言えば非常に挑戦しがいのコースですし、「理解不能だ」と言ってしまえば、入らなくても気にしないことが重要となるコースだとも言えます。
沖縄では数少ない、(距離は短いですが)レンジ併設のコースなので朝練習をすることができるかもしれませんが、そのレンジは閉鎖していることが多いので、アテにはしない方が良いと言えます。
その他のコース:
沖縄本島からフェリーで行ける伊江島という島に、伊江島カントリークラブというコースがあります。
私は行ったことがないのですが、普段はショートコースとして運営されていて、第一日曜・第二土曜・第四土曜のみ、9ホール・パー36のコースを2周回るロングコースになるというコースだそうです。
伊江島探検がてら、いつか行ってみたいコースです。