冬は沖縄でゴルフ旅行しよう! (5)ローカルゴルフ場と国際色豊かな飲み屋街が集まる「沖縄中部ゴルフ合宿」の楽しみ方
連続で書いている「沖縄ゴルフ旅行」シリーズ。
これまでは、
の3つについて、続いて「地域別の楽しみ方」沖縄本島南部編について、紹介してきました。
今回は、南部にも北部にも出やすくて、しかもおそらく一番の穴場「沖縄本島中部」編です。
引き続き、地元ゴルファーならではの視点も交えつつ紹介します。
また、ゴルフ場については、選ぶ際に役に立つように、という目的で、いい点だけでなく、不評な点・注意したい点も書いていますので、「お気に入りのコースを悪く言われるのは見たくない」という人はご注意ください。
沖縄本島の立地は大きく分けると、以下の5つ
沖縄本島の立地について、ゴルフ旅行の視点で分けると大きく以下の5つに分けられます。
このうち③中部(コザ・北谷)を沖縄では「中部」と呼びます。
この中部は、ゴルフ場は多くはないのですが、南部にも北部にも出やすい位置づけとなります。
そこで、「中部に滞在し、中部のゴルフ場も検討しつつ、北部や南部のゴルフ場へ足を伸ばすことも考える」という方向で書いてみたいと思います。
<沖縄本島中部を拠点とした沖縄ゴルフ旅行のメリット>
沖縄本島中部を拠点とする最大のメリットは、沖縄本島南部から北部まで足を伸ばしやすいという点です。
北谷町の中心地であるアメリカンヴィレッジ周辺に宿泊した場合、那覇空港からホテルまでは車で30分、北部の中でも中部に比較的近い恩納村のPGMゴルフリゾート沖縄までも車で30分くらい(那覇市の中心部からだと渋滞がなくても1時間程度)です。
「こんな場所(普通の住宅地や、普通のロードサイド)にホテルなんかあるの?」というような場所にも、長期滞在者に人気のMr.KINJOという沖縄ローカルチェーンの宿泊施設がいくつもあります。
「南部のゴルフ場から北部のゴルフ場まで行き尽くしたい!(でも沖縄に来てまで往復3時間以上の移動は嫌だ)」という方には中部の滞在が向いています。
那覇ほど飲食店は多くありませんが、北部よりは飲み屋街が多く点在しており、北谷美浜エリア、沖縄市コザエリア、宜野湾普天間エリアなど、居酒屋やバーが集まっているエリアはあるので、タクシーや代行を使って毎日エリアを変えて飲み歩く楽しみもあります。
中でも北谷やコザは、特に夜になると外国人観光客や米兵が多く集まり、日本ではなかなか味わえない国際色豊かな雰囲気を楽しめるので、「国際通りのような、観光客向けの沖縄スポットは飽きた」という方には中部の方が楽しめます。
(というより、国際通りよりもコザの方がよっぽど国際的な通りです。)
また、中部のゴルフ場はリゾートらしい感じというよりは、地元民や米兵が行くローカル感あるゴルフ場が多く、全般的に低価格で予約も取りやすい点も魅力です。
雨でゴルフが中止になったら、沖縄最大級のショッピングセンター「イオンモール沖縄ライカム」で時間をつぶすという最終手段もあります。
<沖縄本島中部を拠点とした沖縄ゴルフ旅行のデメリット>
中部は宿泊施設も、飲食店や観光地も那覇ほど多くなく、また空港までも那覇と比べると離れてしまいます。
那覇と比べるとシティホテルはかなり少ないですし、恩納村と比べるとビーチリゾートはかなり少なくなります。
ビーチリゾートやビジネスホテルなどいくつかありますが、立地と好みと予算を加味していくと自然と絞られていくと思います。
また、観光客向けの「THE 沖縄」というような飲食店は少なくなり、沖縄料理の店も、観光客向けではなく地元の人が集まるような店になるので、期待と外れてしまう可能性があります。
また、中部にゴルフ場は多くないため、より多くのゴルフ場に行こうとしたり、リゾートゴルフ場を巡ろうと思うと、南部や北部のゴルフ場に出かけることになります。
その場合、「南部に泊まって南部のゴルフ場へ行く」「北部に泊まって北部のゴルフ場へ行く」という場合と比べると、やはり少し遠くなります。
<沖縄本島中部を巡る!ゴルフ旅行の組み方>
ゴルフ場については、詳細は後述しますが、まずは一応近場のゴルフ場をチェックしてみると良いと思います。
中部なら大体どこに泊まっても、オーシャンキャッスルカントリークラブは20分以内くらいで行けると思います。
また、中部滞在のメリットは、南部でも北部でも移動時間をかけすぎずに出かけることができるという点です。
南部でも中部寄りにある沖縄カントリークラブ、恩納村でも中部寄りにあるPGMゴルフリゾート沖縄ならば、中部からでも30分前後で行くことができます。
有名なコースでは琉球ゴルフ倶楽部、ザ・サザンリンクスゴルフクラブまでは中部からなら1時間以内で行けますし、地元民に人気の低価格のコースを狙うなら、北部の宜野座カントリークラブやオリオン嵐山ゴルフ倶楽部まで行っても1時間以内で行けます。
那覇空港から中部のホテルまでは車で30分以上くらい離れてしまうのでレンタカーを借りることが必須となります。
ホテルはビーチリゾートなら宜野湾、北谷、読谷あたりを、ビジネスホテルなら宜野湾、沖縄市あたりを探すといくつか出てくると思います。
飲み歩きの見どころは、21時以降は欧米人(米兵と観光客)ばかりになる北谷アメリカンヴィレッジ、アメリカンヴィレッジほどではないけどほとんど外国人でたまに日本人という客層の沖縄市コザ(胡屋十字路周辺)は一度行ってみると面白いと思います。
<③中部(コザ・北谷)のゴルフ場>
ゴルフ場について、あくまで私の主観を豊富に、後は地元のゴルファーや県外からのゴルファーからの評価も少しだけ、盛り込んで紹介したいと思います。
費用の目安は、繁忙期(冬)に、平日・県民価格で申し込んで
A.高価格→15,000円以上
B.中価格→10,000円〜15,000円
C.低価格→10,000円未満
で分類したいと思います。
「オーシャンキャッスルカントリークラブ」(中城村)
・アクセス:北谷町中心地から約15〜20分
・価格:C.低価格→10,000円未満
・コースメンテナンス:(沖縄としては)普通
・超主観的・沖縄ゴルフ場における位置付け:「狭くて傾斜がきついコースが気にならなければ、南部からも中部からもアクセスが良い穴場。値段も手頃」
中部の数少ないゴルフ場の一つで、沖縄市からも北谷町からも、宜野湾市からも20分以内で行ける近さが魅力です。
中部からだけでなく、那覇市の中心地からでも、渋滞がなければ30分ほどで行くことが出来ます。
広大な海も見え、値段も安いです。
コースメンテナンスも問題ないレベルで、値段を考えるとよく手入れされていると言えます。
難点は、とにかくコースが狭くて、傾斜がきついという点です。
アップダウンもあるのですが、それ以上に横の傾斜がきつく、フェアウェーの真ん中に落ちた球が転がってOBや池に入る危険性があるホールが大半です。
沖縄のゴルフ場は、狭くてトリッキーなコースが比較的多いですが、トリッキーさではこのオーシャンキャッスルが沖縄で一番だと思います。
戦略性を要求されるという点では「攻略しがいがある」と言えますし、「気持ちよくドライバーを振り回せる場面が少ない」「ナイスショットのつもりだったのにボールがなくなる」と捉えればフラストレーションが溜まるとも言えます。
レギュラーティーからだと6000ヤード以下なので距離は短いのですが、難しいコースだと思います。
レストランの食事も、期待しない方がいいクオリティです。
「沖縄ロイヤルゴルフクラブ」(うるま市)
・アクセス:北谷町中心地から約30分
・価格:C.低価格→10,000円未満
・コースメンテナンス:悪い
・超主観的・沖縄ゴルフ場における位置付け:「基本的に地元民しか来ない超ローカルコース。メンテや施設、接客は最悪レベルだが、それゆえに必ず空きがある、本当の最終手段」
うるま市唯一のゴルフ場で、36ホールある上に、広告宣伝なども一切していない(当然公式ウェブサイトもない)ため、いつも必ず空きがあり予約が取れます。
値段も低価格であり、直前に、しかも安くでゴルフがしたい場合に頼もしいコースです。
しかも、比較的広くて距離もあるので「ドライバーを思い切り振り回したい」という方にも向いています。
しかし、ガラガラなのには、もちろん理由があります。
まず、コースメンテナンスのひどさ。
私が行った時は、地元の方曰く「今日はいい方」というメンテ状況だったそうですが、それでもグリーンはボコボコで砂だらけ、ラフも雑草だらけ。
悪い時は「グリーンにタンポポが咲いているレベル」として地元民の間では有名ですが、とにかくこの点は全く期待できません。
さらに、接客のひどさ。
前回の記事で書いた守礼カントリークラブのように、「作業を間違える」「お客さんを待たせる」という対応が多いのは沖縄のゴルフ場の傾向なので、そこはあまり気にしませんが、この沖縄ロイヤルの接客のひどさも沖縄ではワーストクラスです。
スタート直前までキャディバッグはカートに積まれないし、どの時間帯でもスタッフはいるのに仕事をしないでボーッと立ってるか、しゃべっている、、、まあこれは沖縄のゴルフ場ではよく見る光景なのですが、これが特にひどいのがこのコースです。
そして、施設がとにかくひどい。
施設自体が古いのは良いのですが、クラブハウスのトイレから外まで漏れ出てくるトイレ臭(しかもトイレ自体は最近リニューアルしていて、地元民曰く「これでもマシになった」とのこと)、クラブハウス内が全面喫煙OKなので、ロッカー内も、食堂も、フロント周辺もタバコ臭がひどい、もちろんコース内のトイレやカートもボロボロです。
前回の記事で、守礼カントリークラブの説明として、「南部でどこも取れなかった時の最終手段」と書きましたが、中部でどこも取れなかった時の最終手段がここです。
今後の記事で、「北部でどこも取れなかった時の味方」として、オリオン嵐山ゴルフ倶楽部を挙げる予定ですが、オリオン嵐山はメンテナンスも施設も良くて、接客は(沖縄では)全然許容範囲、ただ遠いためか安いのにいつも空いているコースです。
しかし、守礼とこの沖縄ロイヤルは本当の最終手段です。
「オリオン嵐山には遠くて行く時間がなく、もう守礼とロイヤルしか空いていない。しかし狭いコースは嫌だ。でもどうしてもゴルフがしたい」となったら、この沖縄ロイヤルを検討するのが良いでしょう。
接客があまりに悪すぎるので、レストランでカレーを頼んだ際に生卵がついてるのを見て「サービスいいじゃん」と思えるレベル、施設があまりに悪すぎるので、コースの自動販売機でホルダーで飲み物が買える(現金不要)のを見て、「最新じゃん」と思えるレベルです。
その他のコース
・クイーンズトラップゴルフコース(読谷村)
・バンヤンツリー(北谷町)
これらのコースは私はまだ行ったことがないのですが、いずれも基地内のゴルフコースとして開発されたコースです。
タイヨーゴルフクラブ(沖縄市)は、現在は基地の外に位置しており、米兵以外にも開放されています。
午前中のラウンドは数日前から電話で予約可能、午後のラウンドは午前中より数千円安くて、メンバーと軍関係者は予約可能、ビジターは「来た順」でラウンドできるというコースです。
18ホール・パー72ありますが、全体的に狭いホールが多いと言われています。
クイーンズトラップゴルフコース(読谷村)も現在は基地の外に位置しており、米兵以外にも開放されています。
9ホールをティーを変えて2周する形式のコースで、こちらも狭いホールが多いと言われています。
タイヨーとクイーンズトラップは、普通の日本人でも電話で予約してラウンドできます。
私も、今までは誘われてもたまたま日程が合わなかったりして行けていないだけなので、必ず一度は行ってみたいと思っています。
バンヤンツリー(北谷町)だけは、完全に基地の中にあるコースなので、米兵か基地関係者と同伴でなければ、ゴルフ場に行く途中の基地のゲートを通過することすらできません。
18ホール・パー72あり、比較的広々としたホールが多いと言われています。
中部のゴルフ場はどこもローカル感ある、しかもちょっと一癖あるコースばかりになってしまいました。
次回から、リゾートゴルフからローカルコースまで揃った北部(恩納村エリアと名護エリア)を拠点としたゴルフ旅行についても書いてみたいと思います。