冬は沖縄でゴルフ旅行しよう! (1)沖縄ゴルフ合宿の、季節別のメリット・デメリットを比較してみた
私のゴルフ友達(沖縄以外に住んでいる友達)では、冬に沖縄にゴルフ旅行に来る友達が多いです。
内地(本土)からの移住者である「島ナイチャー」ゴルファーである私にとっては、友達が一緒にゴルフしに来てくれるのはすごく嬉しいのですが、話を聞いていると「確かに、休みをとって沖縄にゴルフにくるメリットは大きいな」と思うことが非常に多くあります。
私の友達だけでなく、国内外から冬に沖縄にゴルフに来る人は増え続けています。
沖縄在住者のゴルフ人口は減っているのに、県外からゴルフ場に来る人は増え続けています。
だから、ここ数年、沖縄ではゴルフ練習場はどんどん潰れていっているのでに、ゴルフ場の稼働率やプレーフィーはすごいハイペースで上がり続けています。
(特に沖縄本島南部のゴルフ場の値上げペースは、とても現代の日本のゴルフ場とは思えないくらいのハイペースな値上げを続けています。)
ゴルフ旅行だけでなく、レッスンプロや師匠練習の時間も取るゴルフ合宿をしたり、観光メインだけどせっかくだからゴルフも、という人もいて、楽しみ方は様々です。
そこで、(特に冬に)沖縄へゴルフ旅行に行くメリットと、楽しむコツ、エリア別の様々な楽しみ方についてまとめてみたいと思います。
第1回目の今回は「季節別・沖縄ゴルフ旅行のメリット・デメリットを比較してみた」編です。
この次の記事「沖縄ゴルフ旅行の注意点〜料金・食事・宿泊編〜」はこちら。
さらにその次の記事「沖縄ゴルフ旅行のための、沖縄本島の立地の比較」はこちら。
沖縄ゴルフ旅行のメリットは、とにかく気候が良いこと
沖縄のイメージの最上位に「暖かい」が挙げられると思いますが、年間のほとんどを通じて、本土と比べて沖縄はゴルフする気候に非常に恵まれています。
冬は暖かいのはもちろん、夏でも35度を超えることはないので、熱中症と日差し対策さえしていれば、実は暑さは関東や関西よりはるかに楽なのです。
以下に、季節別に、気候を始めとしたゴルフ環境とメリット・デメリットをまとめてみます。
1.11月中旬〜3月 〜沖縄ゴルフ旅行のメリットを最も受けられる時期!〜
<メリット:プレーの快適さ含めてメリット最大!>
この時期は、とにかく本土と比べて寒くないというメリットが大きいです。
この時期の本土の気温はほとんどの地域で10度以下。
北海道、東北や山あいの地方ではクローズになるゴルフ場も多いです。
しかし、沖縄では、この期間は概ね15〜20度。
寒い日は早朝など10度近くになる日が年に何日かある年もありますが、コースに出てしまえばすぐに15度前後まで上がります。
暖かい日は25度くらいまで上がるので、晴れていて風がなければ半袖短パンでプレーしている人もいるくらいです。
この時期は曇りの日が多いため、女性の敵である日焼けもほとんど気にする必要がありません。
ラウンドでの体力の消耗も少ないので、レッスンプロがゴルフ合宿を企画する際には、午前中にラウンドして、午後は練習場に移動して打ち込み・・・というスケジュールを組む人もいます。
台風も来ないのでコースがクローズになることもなく、予約さえ取れれば確実にラウンドできます。
本土では「冬は寒さで飛距離が20ヤード以上落ちる」という現象も目にしますが、沖縄ではそれもありません。
(飛距離が落ちても数ヤードだと思いますし、これくらいはアベレージゴルファーにとっては誤差の範囲です。)
当然、霜が降りることも、グリーンが凍ることも一切ありません。
そして、この時期はマリンレジャー目的の観光客が全く来なくなるため、航空券やホテルが年間で最も安くなります。
最近では沖縄も観光客が増え続けているので、夏はホテルやレストランの予約がなかなか取れないことが多いですが、この時期はそのような心配は一切無用です。
今(2020年1月)は土日などの人気の時期は航空券などが取りにくいこともありますが、2020年3月26日には那覇空港の第二滑走路が開業して、以降は飛行機が増便するので、来年(2021年)以降は航空券も取りやすくなることが予想されます。
<デメリット:沖縄ゴルフピークシーズンならではの予約や料金に注意>
この時期に沖縄ゴルフ旅行に来るデメリットは、航空券とホテルが安いものの、ゴルフのプレーフィーが高くなることです。
特に、ここ数年で沖縄のゴルフ場来場者数は急激に伸び続けているので、毎年3,000円ずつビジターのプレーフィーを上げているゴルフ場もあるくらいです。
(値上げが目立つコースで有名なのは、糸満市のパームヒルズゴルフリゾートクラブです。)
夏に7,000円前後のコースなら冬は10,000円前後、夏に9,000円前後のコースなら冬は13,000円前後、夏に12,000円前後のコースなら冬は17,000円前後、夏に14,000円前後のコースなら冬は20,000円超くらいを想定しておいた方がいいかもしれません。
また、ここ数年は冬のゴルフの人気が高まりすぎて、ゴルフ場の予約がなかなか取りにくくなっています。
と言っても、本土の名門コースのような、「どうやっても予約が困難」という人気度合いのコースほどではありません。
沖縄本島のほとんどのゴルフ場では、プレーする月の3ヶ月前の月の1日から予約を受け付けていますので、もちろんこのタイミングで予約を入れればほぼ間違いなくとることができます。
しかし、土日のプレーだとプレー日の2ヶ月前、平日のプレーでもプレー日の1ヶ月半前くらいになると、もうほとんど埋まっていること多くなりますので、早めの予約が重要となります。
狙い目としては、「毎月第○週の○曜日の定例コンペ」が入らない毎月29日以降の平日です。
ここなら直前でも予約がとりやすく、平日なら割引プランがあることもあります。
その他のデメリットとしては、冬の沖縄は風が強い日が多い(風速10m以上も珍しくない)ので、暑くも寒くもない割りにスコアが崩れやすく、難しくなります。
強風の日に雨まで降ってくると、集中力の維持が難しくなるくらいのかなりタフなコンディションとなります。
また、冬は地面が硬くなるコースが多く、フェアウェーやグリーンが止まりにくくなります。
(グリーンが凍ってしまう本土のコースより全然いいですが。)
あとは、曇りの時間が長い(大半)なので、沖縄らしい青い空、エメラルドグリーンの海が見える時間がかなり限られます。
たまに晴れ間が覗いたら、そこを逃さずに写真撮影タイムに充てるのがコツです。
その他は、ホテルによっては、冬の間はクローズしているレストランや施設があることもあるので、注意が必要です。
2.4月〜5月中旬、または10月中旬〜11月中旬 〜気候が最高のゴルフシーズン〜
<メリット:ゴルフするのにベストの気候>
この時期は気候が良くて、冷える日もあまりないのでゴルフするには最高のシーズンだと言えます。
気温はだいたい25度前後で、海開きもしているくらいの時期なのでほとんどの日は半袖短パンでゴルフできます。
(修学旅行生は海に入っているくらいです。)
風が強い日も(冬ほど)多くないので、スコアもまとまりやすく、晴れている日が多いことから写真映えもいい日が多いです。
冬のようにフェアウェーやグリーンが硬すぎることもなく、夏のようにラフが深すぎることもないので、ビギナー〜アベレージゴルファーでも楽しくプレーできます。
プレーフィーは夏ほど安くはありませんが、冬と比べるとだいぶ安く、予約も取りやすくなります。
航空券やホテルも冬ほど安くありませんが、夏と比べるとだいぶ安いです。
レストランや観光施設もフル営業しています。
このわずかな時期に狙って休みが取れるのであれば、ゴルフするにはベストのシーズンだと思います。
<デメリット:休みが取りにくく、GWは費用が高い>
この時期に沖縄にゴルフに来るデメリットはほとんどありません。
強いて言えば、会社員の方などは休みが取りづらいかもしれません。
4〜5月は3月決算期の会社の期始めですし、「夏休みを夏頃から先輩から順番に取っていく」という会社でも、若手の夏休みも10月上旬くらいには取り終えている場合が多いかもしれません。
また、GWは航空券、ホテル代、ゴルフ場のプレーフィーも高くなりますが、真夏の航空券・ホテル代ほど高くなく、冬のゴルフ場プレーフィーほど高くもありません。
あとは、夏ほど多くないですが、ごくたまに台風が来る時期であり、台風に当たるとゴルフ場がクローズしてしまうことがあります。
(この時期にゴルフ場がクローズするくらいの台風が沖縄に上陸するのはレアケースですので、これはどうしようもないと思います。)
3.6月下旬〜10月上旬 〜本土より暑くない、週によっては狙い目の島の夏〜
<メリット:本土の夏ほど暑くなくて、ゴルフ場が安くて空いてる!>
この時期は沖縄の夏に当たります。
沖縄のゴルフ場は閑散期なので、年間で最も安くて、空いていて、ゴルフ場の予約がしやすい時期となります。
この時期に安いコースといえば、割引券や紹介割を駆使できればプレーフィーは平日5,000円台、高くても土日に15,000円以下で回る方法が大体あります。
ゴルフ場の予約もとりやすく、土日でも1ヶ月前なら大体取れますし、平日ならば前日でも取れる場合がほとんどです。
そして沖縄にあまり来たことがない方は「沖縄の夏」と聞くと、すごく暑そうなイメージがするかもしれませんが、実はその逆です。
最近は本土では場所によっては38度、39度などになることも珍しくありませんが、沖縄の夏では年に1度の「今年最高」と言われるほど暑い日でも33度か34度です。
ほとんどの日は最高32度くらいであり、35度を超える日は数年に1日あるかどうかです。
しかも沖縄の全てのゴルフ場では、熱中症対策として乗用カートに氷水入りのウォーターサーバーがついているので、こまめに水分補給もしやすいです。
日焼け対策さえしておけば、熱中症のリスクは本土より低いといえます。
そしてこの時期は沖縄旅行のハイシーズンであるため、ビーチ、リゾートホテル、観光施設、バーベキュー施設なども全てオープンしています。
したがって、家族で沖縄に来て、お母さんは観光とお買い物、お子さんは海遊び、その間にお父さんとおじいちゃんはゴルフ三昧・・・というプランを立てることも可能となります。
<デメリット:日差しが強く、強烈な台風が直撃することも。航空券・ホテルも高い>
デメリットといえば、この季節は本土と沖縄の気温差が少ないため、「わざわざ沖縄にゴルフしに行く気候面でのメリット」を感じにくいことです。
もちろん上述のように、気温は多くの本土の真夏より低いためゴルフしやすいのですが、わざわざ沖縄に行くほどでもない、と感じるかもしれません。
また、気温は本土より低いとはいえ、この時期の沖縄は快晴の日が多く、本土とは比べ物にならない強烈な日差しが降り注ぐので、女性は特に注意が必要です。
(というより、日焼け止めとインナーと帽子とフェイスマスクを完備しても、完全には防げないかもしれません・・・。)
また、この時期に発生する台風は沖縄本島に上陸するか、すぐ近海を通過することが多く、その場合はゴルフ場は高確率で数日間にわたりクローズとなります。
特に、台風の東側は西側と比べて勢力が強くなるため、沖縄本島の西側の東シナ海を台風が通る際は、その東側の沖縄本島では強烈な暴風雨となり、この場合は観光も困難となります。
最悪、台風が直撃した場合は「朝からホテルで大宴会・・・」という代替プランになることも想定しておく必要があるかもしれません。
そして、この時期は沖縄旅行のハイシーズンでもあるので、航空券・ホテルともに年間で最も高いシーズンとなります。
特に近年はホテルが取りにくく、数ヶ月前から予約しないと手ごろなホテルは全て埋まっていることも多いです。
去年、私の友達が夏に沖縄に来た際は、1ヶ月半前に恩納村のホテルを取ろうとしたところ、1泊3,000円以下のゲストハウスか、1泊60,000円以上の高級スイートしか空いていなかったということもありました。
その意味で、この時期の狙い目は「6月最終週」または「10月1週目」です。
この時期であれば梅雨も明けていて、ゴルフ場も安く、海にも入れる上に、7〜9月が航空券とホテルの料金のピークであるため、比較的安くで予約することができます。
「せっかくなら沖縄の海も満喫したい」という方は狙い目です。
4.5月中旬〜6月中旬 〜梅雨です〜
最もおすすめしないのがこの5月中旬〜6月中旬の1ヶ月間です。
この時期は沖縄の梅雨にあたるため、雨の日が多いです。
航空券とホテルは比較的取りやすいものの、そこまで安いわけでもなく、気温も湿度も高いためゴルフも快適でもありません(沖縄は湿度は年中高いですが)。
それでも、このあたりで狙いたい・・・というのであれば、梅雨の中でも晴れ間の多い5月がまだマシだと言えます。
上述のように海開きは3月下旬ですので、海にも入れる時期でもあります。
狙い目の季節が決まったら・・・次は立地を決めよう!
さて、これらのように季節別の沖縄ゴルフのメリット・デメリットを紹介してきましたが、もちろん季節だけで決められないのも沖縄ゴルフ旅行だと思います。
「ビーチリゾートも楽しみたいから、多少航空券が高くても夏に行きたい!」というなら恩納村のリゾートホテルがいいでしょうし、「昼はゴルフで、夜は飲み歩きだけできればいいので冬に!」というなら、那覇市のビジネスホテルがいいかもしれません。
「とにかく安く泊まる!」というなら名護のゲストハウスがいいかもしれませんし、「せっかくだから米兵もチラ見して」というならコザの古い観光ホテルという選択肢もあります。
地元の人との交流を楽しみたいというなら東村まで足を伸ばして民泊がいいかもしれません。
ゴルフ場も、トーナメント開催の名門コース、海外の観光客にも人気なリンクスコース、安くて写真映えの穴場コース、伝説のゴルファーを育てた聖地コースなど、選び方は好き好きです。
食事をどうするか、宿泊施設はどのような場所を選ぶかも、旅の思い出を大きく左右します。
そして、意外と勘違いされていることが多いのが、沖縄本島の広さです。
「小さな南の島」という印象が強い沖縄ですが、日本では北海道・本州・九州・四国を除く離島の中では、佐渡島・淡路島を抜いて最も大きい島であるのが沖縄本島。
最南端の糸満市から最北部の東村までは、渋滞がなくても3時間はかかります。
つまり、沖縄滞在期間を充実の時間にするには、ホテルとゴルフ場の立地選びも重要となるのです。
さらには、料金を少しでも抑えたい・・・という点が気になる方もいるでしょう。
そこで、次回以降は沖縄本島でゴルフ旅行を充実させるための注意点、そして、ホテル・ゴルフ場・観光の立地選びの方法について、解説したいと思います。
この次の記事「沖縄ゴルフ旅行の注意点〜料金・食事・宿泊編〜」はこちら。
次の次の記事「沖縄ゴルフ旅行における、拠点エリアの比較」はこちら。