私が試したゴルフ上達法 〜スコアが伸びなくても腐らず、レッスンプロの課題をこなしつづけ、80切りした2019年〜
私が試したゴルフ上達方法をまとめるシリーズ、今回は「2019年についに80切りを達成するまで」です。
何年やっても平均110前後、その後もずっとベストスコア91だった私が、比較的トントン拍子でベストスコア77、アベレージ85前後で安定するようになった方法をまとめておきたいと思います。
前回の記事で「練習行く前に、レッスン通う前に、まずは『教え上手なレッスンプロを探す』ことが大事」という記事を書きました。
この記事では、レッスンプロを吟味した上で通うこと、あとはショートゲームの練習や、SG(ストロークゲインド)を使った統計的なラウンド分析についても書きました。
これにより、2018年の秋ごろにはベストスコア80を出し、その時点での平均スコアは88前後にまで伸びていました。
ところが、これらのレッスン、自習、ショートゲーム、分析をやり続けても壁に当たる時期がやってきました。
私の場合、ベストスコア99の壁、ベストスコア92の壁がありましたが、その次にやってきたのがベストスコア80の壁でした。
今回はこれを突破した方法について書きたいと思います。
突然90が切れなくなった2018年の冬
2018年の10月頃までは平均スコアも順調に伸びていたのですが、冬に入った頃からスコアが崩れ始めました。
2018年12月に入ると、それまではラウンドすると(平均88くらいなので)90台より80台が多いくらいの状態だったのですが、突然90が切れなくなりました。
また、50ラウンドに1回くらいしかなかった100超えが何回も出るようになり、80台前半というスコアはほとんど出なくなりました。
それも、それまでは2018年5月〜10月くらいまで「平均スコア88の壁」を感じていたくらいなので、約半年間、平均スコアは88前後で安定していたのですが、2018年12月以降、突然平均スコア95くらいまで悪化しました。
それも、練習をサボっていたわけではなく、引き続きレッスンプロによる指導と、レンジ・ショートゲームでの自主練、パッティング練習は継続してやっていたのにスコアが悪化していたのです。
なお、SG(ストロークゲインド)を集計して分析してみたところ、ドライバー、ショット、ショートゲーム、パッティングの全てが悪化していました。
ちょっとだけ絶望的な気持ちになりかけたのを覚えています。
しかし、「パープレーで回る」と決めているので絶望するという選択肢はありません。
改善の方法を探るようになりました。
まずは、原因が自分にあるか、自分以外にあるかを探った
そこで、まずはレッスンプロにスイングを見てもらいがてら、SGの変化についても伝え、自分に原因があるのか、自分以外に原因があるのかを相談しました。
すると、レッスンプロ曰く、スイングは確実によくなっている、と言われました。
これを受けて、自分は(成長していないにせよ)悪くなってはいないと判断しました。
つまり、自分以外に原因があると考えました。
実は、私のホームコースの美らオーチャードゴルフ倶楽部は、冬になると急にコンディションがハードになると上級者の間でも言われています。
・風が強くなる(10m以上もザラ)
・気温も下がるし、体感気温も下がる
・下(地面)が硬くなり、フェアウェーにボールが止まりにくい
・下(地面)が硬いので、ウェッジでダフるとバンスが跳ねてトップになる
・芝が薄くてチャックりが出やすい
・グリーンも硬いので、止まらずグリーンからこぼれる
・グリーンが速くなり難しくなる
という特徴があり、上記のような気象コンディションの時は特に月例や研修会などのスコアも全体的に悪くなる傾向があります。
私も冬の間は上記のようなミスをたくさんしたので、スコアが出にくい環境なのだと理解しました。
そこで、スコアが出ないことを完全に「沖縄の冬というハードコンディションのせい」にし、気にせず、腐らず、課題に集中して練習を継続することにしました。
これが良かったと思います。
結局、それまで通り、レッスンと自習を継続していたら、2019年3月頃からスコアが伸び始めました。
そして、2019年7月には9ヶ月ぶりにベストスコアを更新し、初の80切り・78というスコアを出すことができました。
この間、スコアが伸びているだけでなく、ドライバーの飛距離も元々ナイスショットで210ヤードくらい、ヘッドスピード39〜42m/sだったのが、ナイスショットで230ヤード以上、ヘッドスピードも43〜45m/sくらいになり、私の中では短期間でかなり伸びたと感じています。
ショートゲームやパッティングのSGも向上しました。
練習を頑張っていてもスコアが伸びないと、やる気がなくなって練習自体あまりやらなくなる人は非常に多いですが、この期間に腐らずに練習を続けて本当に良かったと思います。
沖縄は冬に冷たい風が強くなるので、冬に難しくなるコースが多いですが、日本のコースはどの地域でも大体、冬が最も難しいと思います。
気温は沖縄とは比べ物にならないくらい下がるのでドライバーも飛ばなくなり、芝が薄くなったり、グリーンが凍ったりと年間で最もスコアが出にくいというのは共通する部分が多いと思います。
練習場を見ても、真夏と真冬はお客さんが少ないので、モチベーションを保つのが難しい時期なのだと思います。
この時期に、練習を継続するというのは非常に重要なことだと感じました。
腰痛対策として、フィジカルトレーナーに通うようになった
この伸び悩み時期〜80切り時期に始めたこととして、腰痛対策のためにフィジカルトレーナーのところに通うようになりました。
私は大学時代くらいからの腰痛持ちで、以前からゴルフの際に腰が痛くなることはあったのですが、2018年夏頃(80台で回れるようになってきた頃)から、ゴルフ後の腰痛がひどくなってきました。
整骨院にも通っていたのですが、根本的な解決に近く手応えがあまりなかったので、腰痛対策について調べたり考えたりするようになりました。
そんな中、私の家の近所にアスリート専門のフィジカルトレーナーがいることを知りました。
そのトレーナーはプロゴルファーの専属トレーナーもやっているので、ゴルフ腰痛について相談し、通うようになりました。
私が今まで調べた、腰痛の基本的な構造と、フィジカルトレーナーにそのときどきの状況を見たもらったり、アドバイスをもらったりした内容を加味すると、私の場合、腰痛になるには以下のような要因があるようでした。
・そもそも姿勢(立ち、座り、歩き)が悪く、骨盤が寝るので腰が引っ張られて痛む
・右股関節を過去に痛めた影響で、歩いても立っても常に骨盤右側が前に出るので、特に右腰が痛む
・ゴルフのスイングでは右肩が前に出ずに下に下がりやすく、これにより右腰が痛む
という要素がありました。
そこで、そのトレーナーのところに定期的に通って体の状態を見てもらい、筋膜リリース(ざっくり言うと筋に対して行うマッサージのようなもの)をしてもらいながら、対策のアドバイスをもらうようになりました。
具体的には、以下の腰痛対策を取り入れるようになりました。
1.ゴルフをした日、練習をした日は、ゴルフで使う筋を中心に自宅で筋膜リリース(硬くなりやすい右側を重点的に)
2.姿勢を維持するため、ランニング(本当はダッシュしたほうがいい)と、腹筋(右ひじと左膝をつける腹筋を多めに)
3.仕事用の椅子を腰にいいゲームチェアに変える
4.普段の立ち姿勢、歩き姿勢を気を付ける。左下半身と右上半身を前に出すように動かす
5.ゴルフのスイングも右が下がらないようなスイングに
これによって、腰痛が劇的に改善しました。
特に自宅での筋膜リリースとゲームチェアの購入は効果大でした。
筋膜リリースを毎日することにより、練習した日の翌日に腰痛を持ち越しにくくなったし、椅子をゲームチェアに変えたことにより、座っている時の腰痛が皆無になりました。
また、ランニングにより練習するスタミナがつくようになり、打ちっ放しで連続で何十球も打っても疲れなくなりました。
そして何より良かったと思うのが、対処療法的な腰痛対策をするのではなく、自分でも腰痛について書籍を読みあさって調べた上で、フィジカルトレーナーに質問して一般的な腰痛と自分特有の腰痛の原理を教わることで、腰痛についてちゃんと学ぶようになったことです。
これにより、腰に違和感がある時に、自分でスイングを変えたり、普段も歩き方や姿勢を気づいて直せるようになりました。
腰が痛くない時のスイングというのは概ね良いスイングのようで、腰が痛くないスイングができた時はスコアも良いことが多く、腰痛対策はそのままスコア改善につながっています。
もちろん、腰が痛くないということはちゃんと練習をこなせるということですし、ゴルフに対してもなんの心配もなく前向きに取り組めます。
つまり、この根本的な腰痛対策に取り組めたことも80の壁を破ってスコアを伸ばすことに貢献したと感じています。
即効性の高いもののみ、新ギアを導入した
また、私はクラブをはじめとしたゴルフ用品はほとんど買わず、何百ラウンドも同じクラブでラウンドし続けているのですが、「これはスコアに直結する」と感じたものに関してはギアについても調べるようになりました。
これまでで、最もギアを買って即効性が高かったと思うのがパターです。
それまで使っていたテーラーメイドのお気に入りのパターがダメになってしまい、代わりに買ったパターも調子が悪かったため、真剣に「パターの選び方」から調べました。
スペックを調べるだけでなく、何度も何度も試打を繰り返し、ベストの1本を見つけて使うようになった結果、まずはショートパットが決まるようになりました。
そして、ラウンドで継続して使い込んでいくうちに距離感も合うようになり、3mくらいの微妙なパットがバンバン決まるようになりました。
次に即効性が高かったと思うのがボールです。
それまで私はロストボール、それもディスタンス系のボールを使っていました。
しかし、上述の沖縄の冬の止まらないグリーンを経験したのを機にスピン系のボールに変えました。
特にスピン重視でBRIDGESTONEのTOUR B XSというボールを選んだのですが、このボールの場合のみ、かろうじてスピンが効いて止まってくれる、という場面があり、助けられました。
あとは、砲台グリーンが多いホームコースの美らオーチャードの対策として61度のロブウェッジを中古で買いました。
このウェッジがあって良かった!というのは2〜3ラウンドに1回くらいなのですが、サンドウェッジでも止めにくいような状況で上げて止める球が使えるようになったのは武器だと言えます。
中でも最も大事なのは「腐らずにレッスンプロに教わった課題をこなし続けること」
上記のように、80を切るために新しい取り組みも色々と始めたのですが、中でも最も大事だと思うのは、やはり腐らずに課題をクリアし続けることだと思います。
スイングを変えてスコアが悪くなると元に戻したくなるという人もいますが、それでは変われないので、私はまず無理やりにでも変えてみて、それでダメならまた相談して変える、というようにしています。
もちろん、変えようとしても(変えたつもりでも)全然変わっていないということの方が多いので、スコアが伸びない中でスイングを変えようとすること自体、継続が難しくなる時があります。
そんな状況でも、(スイングがよくなっていることを確認できたなら)スコアが伸びないことは気にせず、継続して課題をこなし続けたことが大きかったと思います。
(ギアも変えたのですが、それよりはるかに「腐らず継続」の方が大きかったと思います。)
その意味では、「スコアが伸びない原因をどう見つけるか?」「スコアが伸びない時期に何に取り組むか?」については、自分ではわからないので、的確に指導してくれるレッスンプロの存在があってこそ80の壁を超えられたとも感じます。
つまり、80切りに必要なのは
・教え上手なレッスンプロを探すこと
・そのレッスンプロの指導に沿って、スコアが伸びなくても課題をこなし続けること
の2つセットが最も大事だったと言えると思います。