ゴルフのブログ ~経営コンサルタントが頭でGolf攻略 ~by神谷奏六

運動神経悪い芸人並みに運動神経ゼロ、力もなし。ゴルフ歴10年でアベレージ100超えの経営コンサルタント・神谷奏六が、その運動能力不足を、データ分析と努力でカバーしてベストスコア71・シングルを目指すブログ。現在アベレージ83。

スロープレーをなくす!プレーファーストな14の具体的な行動

私はゴルファーがゴルフプレー中に【最もやってはならないこと】は「スロープレー」だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜスロープレーは”最もいけないこと”なのか

服装がマナー的にイマイチだとか、キャディへの態度が悪いとかも問題ないとは思いません。

しかし、他のプレーヤーに迷惑をかけるという点では、スロープレーの方が問題だと思います。

 

 

もちろん、打つ時に静かにしないとか、余計なアドバイスをするとか、大きな声で騒ぐとか、隣のホールに打ち込んでも「ファー」の声かけをしないとか、他のプレーヤーに迷惑をかけるような行為もいろいろあります。

しかし、スロープレーほど多くの人に迷惑をかける行為は他にあまりないと思います。

 

 

スロープレーの組がいると、後ろの全ての組が待たされます。

 

それだけではなく、例えば午前中にアウトコースが詰まると、インスタートの組の午後スタートにも迷惑をかけることになります。

スループレーのゴルフ場の場合、午前中が詰まると、午後のスタートの人にも迷惑をかけます。

 


「前の組、もう移動したな」と思ったタイミングで、まだ前の組の人がスロープレーで移動せずに見えない場所にいた場合、打ち込まれるリスクもあります。

打ち込んだ側も気分が悪いですし、ゴルフ場や、ゴルフ場が入っている保険会社にも迷惑をかけます。


そもそもスロープレーによって予定していた時間内に全ての組がホールアウトできないという点でもゴルフ場に迷惑をかけます。

 

 

なぜ、スロープレーはなくならないのか

そして、スロープレー対策の厄介な点は、ゴルファーの中で「私はスロープレーだ」と認識している人はほとんどいないという点です。


非常にプレーが遅い人でも、ほとんどの場合「自分はスロープレーではないが、自分以外にスロープレーの人がいる」と考えています。

 

 

だから、スロープレー対策を勧めても「自分はスロープレーではない」と思い込んでいるために、改善がありません。

言い換えると、全員が「早いつもり」「急いでいるつもり」だから、スロープレーの人に改善がないと言えるかもしれません。

 

 

そこで、この記事では意識ベースで「早く!」「急ぐ!」とかではなく、具体的にできるプレーファーストな行動を14個、記載しておきたいと思います。

 

 

「走る」というスロープレー対策の是非

ちなみに「初心者は走れ!」と言う人もいますが、これは賛否あります。

 

初心者が走ることにより息切れしたり慌てたりして余計に打数がかかってしまうこともありますし、慣れていない初心者はうっかりグリーン上を走ってしまうこともあります。

 

実はボールとカートの間の数十mを走ったからといってそこまで大きな時間短縮にはならず、実態をあまり伴わない「急いでるアピール」でしかないという見方もあります。

 

走らされて疲れてしまってはゴルフを嫌いになってしまう可能性があるというのもいやです。

 

 

私も「走ることによるプレーファースト」はあまり推奨していません。

それに、そんなことをしなくても、今回の記事に書いたことを全員が普通にやるだけで、周りに迷惑をかけないプレーができます。

 

 


ちなみに私の1ラウンド18ホールの最短記録は、18ホールパー72を2人でスルーでラウンドして2時間半です。

素振りも歩測も距離計測もして、一切走らず、なるべくカートに乗って、楽してプレーしてこの時間であり、これより短い時間でラウンドした人は聞いたことがありませんので、おそらく私はスロープレーではないと思います。

 

そんな私がやっている以下のスロープレー対策を参考にしていただければと思います。

 

 

 


1.ゴルフ場には1時間前には到着する

私はゴルフ場には最低でもスタート30分前、できれば1時間前には到着するのがマナーだ、と教わったことがあります。

 

 

2.カートにはスタート15分前には到着する

ゴルフ場のスタート時刻は「カートがスタート室前を出る時刻」ではなく、「スタートホールでオナーがティーショットを打つ時刻」です。

つまり、カートには少なくとも10分程度の余裕を持って到着する必要があります。

 

たまに、クラブハウスからスタートホールに行く間に練習グリーンがあり、練習グリーンとクラブハウスが離れている、というコースがあります。

この場合、カートに乗って練習グリーンへ行き、パッティング練習を終えてからカートに乗ってスタートホールに向かう必要があるコースもあります。

この場合、パッティング練習をする時間も加味して、15分以上前にカートに到着する必要があります。

 

そのためにはクラブハウスで早めにトイレを済ませる、パッティンググリーンで早めにパッティング練習を済ませる、なども重要です。

 


3.コースに持っていく物は忘れないよう、カートに着いた時点で準備し、確認する

ティーグラウンドに行った時に「ティーがない」、グリーンに行った時に「マークがない」、OB打った時に「ボールがない」はスロープレーの元になります。

早めに、具体的にはカートに着いた時点で持ち物の準備をし、忘れ物がないかを確認した方が良いです。

カートに着いた時点で持ち物の準備をすれば、忘れ物があったとしても車に取りに行ったり、クラブハウスの売店に買いに行ったりすることができます。

 

 

ティーやマーカーは落とすこともあるので、ロングティーとショートティーを2本ずつ、マーカーはお気に入りのマーカーの他に刺さって埋まるタイプの小さなマーカーの2つを用意した方が良いです。

 

ボールも連続OBの対策として、予備に2〜3個は持ってラウンドする必要があります。


たまに「車に忘れ物をした」とスタート直後に気づくこともあります。

「車の中にある練習用の小さいバッグにドライバーを入れっぱなしだった」「飲み物を持ってきたが車に置いてきた」「ホッカイロやリップクリームなどを途中で買ったが車に置いてきた」などの例を見たこともあります。

これもカートについた時点で早めに確認すれば早めに取りに行くことができます。

 

また、帽子やサンバイザーは必ず使うので、車などに忘れた時のために、キャディバッグに1〜2個予備を持っておくと良いです。

私はキャディバッグに常にサンバイザー1つと、雨用の帽子を(帽子の予備を兼ねて)1つ入れています。

 


4.スタート前のストレッチ、防寒対策・熱中症対策、打順決めはスタート時刻前までに済ませる

カートがティーグラウンドに到着した後、打つ番が来てからストレッチをしているようだと、その時点で後ろの組を待たせることになります。

また、冬にホッカイロを貼ったり、夏に氷嚢に氷を入れたりという気温の対策もスタート時刻前までに済ませる必要があります。


なお、あまり順番にこだわりがないのであれば、スタートホールであの銀色の棒を引いたりなどの方法で打順を決めるのではなく、「準備ができた順から打つ」というようにするとなお、早くなります。

 

また、「ドライバーの飛距離が短い順に打つ」というようにすると、「あなたは前の組の場所に届くかもしれませんが、僕は届かないので先に打ちますね」ということができるようになります。

私は300ヤード飛ばすようなプロと回るときは、18ホール通じて私から先に打つようにしています。

 


5.ボールのところに行く際は必ず複数本数のクラブを持っていく

ボールのところに行って、距離を測ったら思っていたより近かった(遠かった)と気づき、それからカートに戻ってクラブを変えていたら、その往復の時間の分だけ時間が余計にかかります。

そこであらかじめ複数本数のクラブを持ってボールの場所に行くことが重要となります。

 

たまにキャディ付きプレーの際に、手ぶらでボールのところに行き、距離を測ってからキャディにクラブを指示する人もいますが、これもスロープレーの元です。

キャディがいようといまいと、複数本数のクラブを持っていく必要があります。

 

特にグリーン周りでは高確率でサンドウェッジ、アプローチウェッジ、パターを使いますので、セカンド以降はなるべくこれらを持って移動することが重要です。

 

特にチョロを続けたままグリーン周りまでたどり着く事が多いようなビギナーは、「セカンド以降は全てサンドウェッジ、アプローチウェッジ、パターを持ってボールのところに行く」ことが必要になります。

 

セルフプレーの場合、こういうサブバッグがあると、グリーン周りセットを持っていくのも楽になります。

golfblog.hatenablog.jp

 

 


6.ショットの前の距離確認や素振りは、前の人が打っている間に済ませる

打つ番が来てから距離確認や素振りをするのも後ろの組に迷惑をかけます。

 

その組で最初に打つ人であれば、距離確認や素振りは前の組を待っている間に、2番目以降に打つ人であれば、最初に打つ人が打っている間に済ませる必要があります。


2019年のゴルフルール変更でも、ルール上は打つまでの時間は40秒以内と決まっています。

 

7.カートに乗る際はクラブを持ったまま乗り、移動してからクラブをバッグに戻したり洗ったりする

カートを前に移動するタイミングで打った人がクラブを戻したり、使ったクラブを洗ったりすると、後ろに迷惑をかけるだけでなく、後ろの組から打ち込まれるリスクも出てきます。

そこで、打ったら、まずクラブを持ったままカートに乗り、カートを前に出す必要があります。

 

そして、次にカートが止まった時にクラブをしまい、自分が打つ番でなければそのタイミングでクラブを洗います。

(自分が打つ番なら、次以降の、他の人が打つタイミングでクラブを洗います。)

 

 

8.自分のボールを打った後で他の人のボールを探す

他の人のボールを一緒に探す際、時間をかけてボールを探してから自分のボールを打つと、後ろの組を待たせる時間が増えます。

自分のボールがよほど先にあるのでなければ、まず自分のボールを打ち、その後で同伴競技者のボールを探す必要があります。

 


9.他のプレーヤーが打つ前の準備に時間がかかりそうであれば、たとえ自分の方がホールに近くても先に打つ

他のプレーヤーが打つのをずっと待つ必要がある場合、その分だけ余計に時間がかかります。

自分が打つ際に後ろから打ち込まれるリスクがあるような状況でなければ、「先に打ちます」と一言声をかけて、先に打つ方が良いです。

 


マッチプレーの試合など)打順が試合の結果によほど大きな影響を与える場合でなければ、たとえホールに近くても(許可を得た上で)先に打った方がいいというのがゴルフです。

(これは2019年のゴルフルール変更を経て公式ルール上にて推奨されるようになりました。)

 


10.次に打つ場所までが100ヤード程度であれば、基本的に歩く

私は、ゴルフ中は楽をしたいので、なるべくカートに乗る派ですが、カートがすぐ近くになくて、次に打つ場所が100ヤード程度であれば、歩いた方が速いため、歩くことが多いです。

 

ゴルフ場のフェアウェーは大体40ヤード前後の幅があることが多いです。

そしてグリーンの幅も同じくらいあることが多いです。

 

つまり、カート道がフェアウェーの左側にあり、自分が残り100ヤード地点からショットを打って、グリーンの右側に乗った場合、カートに乗ると、カートまで40ヤード歩き、カートで100ヤード移動し、グリーンでまた40ヤード歩くことになります。

この場合、ショットを打った場所からグリーンの右端まで100ヤード歩いた方が早い場合がほとんどなのです。


よほど打ち上げだと、(急な登り坂を長々と歩くと余計時間がかかることもあるので)カートに乗ることもありますが、基本的にグリーンから100ヤードを切ったら歩く方が早いです。

 

11.バンカー内にレーキを持っていく、他の人がトラブルなら既にグリーンに乗った人が代わりにならす

バンカーにボールが入った際、ウェッジだけを持ってボールのところに行くと、バンカーショットを打った後、一度レーキのところに戻り、もう一度ボールを打った場所に戻ってならしてからバンカーを出る必要があります。

これだと、1往復分、時間が無駄です。


そこで、レーキを持ってバンカーに入り、バンカーショットを打った後、ならしながらバンカーを出る必要があります。

 


ちなみに、バンカーショットがホームランになり、反対側のバンカーに入るようなことがあります。

この際、バンカーショットをした人がレーキでならし、次のバンカーショットをしてからまたレーキでならす、というのを待っていると、また余計に後ろの組を待たせてしまいます。

 

そこで、バンカーショットをホームランした時点で、先にグリーンに乗った人が「私がならしますよ」と声をかけて代わりにならしてあげると、ホームランした人は早く次のショットに移動できます。

 

 

12.グリーンに上がる際は、ウェッジなどのクラブをグリーンの外のカートに近い側に置く

グリーン周りから歩いてグリーンに上がり、パッティングの準備をする際、ウェッジをカート置き場と反対側に置くと、パッティングが終わった後で、一度カートとは逆の側にウェッジを取りに行き、もう一度グリーンを横切ってカートの方へ向かう必要があります。


そこで、ウェッジをカートの側に置いてからパッティングをする必要があります。


ちなみにこの話をすると「カートがある側とは反対側のグリーンの端にいる場合、ウェッジを置きに行くことで余計な時間がかかってしまう」という人がいます。

しかし、その時間には他の人がボールを拭いたり、ラインを読んだりすることができ、場合によっては先にパッティングすることがあるので、この時間は「自分以外は全てカップインしていて、自分はこれからファーストパット」というかなりレアな状況以外はロスになりません。

 

しかし、ホールアウトする際にウェッジを反対側に取りに行くという行為は、自分が最後にパッティングをする場合は確実に時間のロスになりますし、場合によっては自分が最後から2番目にパッティングをする場合でも時間のロスになります。

したがって、基本的にウェッジはまずグリーンのカート側に置くことが必要だと言えます。

 


13.ボールを拭いたり、ラインを読んだり、マークの場所にボールを戻したり、は他の人がプレーしている間に済ます

自分がパッティングをする番になってからボールを拭いたり、ラインを読んだりすると、その分だけ余計に時間がかかります

そこで、他のプレーヤーがボールを拭いたり、歩測したり、ラインを読んだり、ボールを戻したり、素振りをしたりしている間に、自分の準備を済ます必要があります。

 


マークしないと他の人のパッティングの邪魔になる場合を除いて、マークをしないというのが最もプレーが早くなります。

もしマークをする場合は、自分の前にパッティングする人がパッティングの準備に入る段階でボールを置くと、次に自分がパッティングする際にスムーズにパッティングできます。

 

また、「マークが他の人のライン上にかかる際に、『どちらかにずらしますか?』『そうですね、右にずらしてください』みたいなやりとりを経て、マークをパターヘッド1個分動かす」のような行為も時間の無駄です。

このような場合に備えて、「もしかしたら?他の人のラインに自分のマークがかかるかも?」という場合は、お気に入りのお洒落なマーカーではなく、コースで配られている刺さって埋まるタイプの薄いマーカーを使い、パターでトントンと叩いて埋まるようにマークするとスムーズです。

 


14.ホールアウトしたらパターを持ってカートに乗り、次のホールでスコアを記入する

ホールアウトした後で、カートを動かす前にパターを拭いたり、ウェッジを洗ったり、スコアを確認したりしていると、その間の時間は後ろの組がグリーンを狙えません。

 

まずパターなどを持ったままカートに乗り、次のホールでクラブを片付け、他の人がティーショットを打っている間にスコアを書くようにすると後ろの組に迷惑をかけることがなくなります。

 

これをやると、グリーン周りにいる時に後ろの組から打ち込まれることも防げます。

 

ちなみに、自分が他の人より先にカップインした際は、他の人のパッティングの邪魔にならない場所の中で、よりカートに近い場所で待つようにすると、より早くカートに戻れます。

 

 

 

 

 

以上が特に大事だと私が思う14項目です。

 

これ以外だと、プレイング4の特設ティーがあるホールでは、OBを打っても打ち直しせず特設ティーを利用するというのも有効です。

 

たまに「このホールは特設ティーが近すぎるから、打ち直しする」という人もいますが、それはそもそもそういうコースを選んでプレーしているので、特設ティーを使わずにスロープレーをしてもいい理由にはなりません。

 

最近のコースでは、「特設ティーからプレーする事ができる」という表記ではなく、「特設ティーからプレーしてください」と表記されているコースもあります。

ゴルフというスポーツは、コースが決めたルールがルールブックに書かれているルールより優先されるスポーツなので、「特設ティーからプレーしてください」と書かれているコースでは、そちらに従う必要があるのです。

 

もしそうではなく、このゴルフ場の決めたルールはおかしいという理由で特設ティーがあるのにOBで打ち直しができるというのであれば、「このコースは距離が短いから、もっと後ろの自分が打ちたいところからティーショットを打つ」ということも許されてしまうことになります。

 

したがって私は「特設ティー使用不可」というルールがある状況以外では、基本的に特設ティーを使ってラウンドしています。

もちろんそれで下手になるということはありません。

 

 

 

また、グリーン上で適切にOKを出すことも有効です。

よほどストイックにルールとスコアを追求する必要があるラウンドでなければ、30cmのパットを打たせてもOKを出しても同じことです。

 

そして、130以上叩くようなビギナーの場合、仮に1m近いショートパットでOKを出してあげても、これからのゴルフ人生において与える悪影響はほとんどない上に、よくある「1mから3パット」というスロープレーを防ぐ事ができます。

 

 

 

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プレーファースト対策にも役立つサブバッグ

 

 

 

 

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