SG(ストロークス・ゲインド)を使って「80切りの壁」の原因を探ってみた
過去の「ゴルフ練習の記録」シリーズでも書いていますが、この3ケ月くらい、「平均88の壁」に当たっていて、ほぼ毎日練習しているのに平均スコアが伸びていません。
去年の10月に「毎日練習して、ベストスコア71を目指す!」と決め、家から1時間で通える体験レッスンに通いまくって師匠を吟味し、今年の2月からはほぼ毎週レッスンプロのスクールに通い、この他にレンジで自習、素振り、アプローチ練習、パッティング練習も続けてきました。
この効果で去年の10月から平均スコアは一度も落ちることなく改善し始め、去年10月時点で103だった平均スコアは、今年の8月には88にまで改善しました。
しかし、それまでと同じように練習しているにも関わらず、今年の8月からこの11月まで、平均スコアはずっと88前後のまま停滞しています。
ベストスコアも、1年前は「奇跡の92」がベストスコアだったのですが、この8月にベストスコアを81まで更新した後は、70台がたまに出そうで出ない状態がずっと続いています。
この私の「80切りの壁」と「平均88の壁」の原因について、SG(ストロークス・ゲインド)を使って分析してみたいと思います。
<今週のゴルフ練習>
・月曜:ドライビングレンジにて自習、家でパターマット、自宅にて筋膜リリース
・火曜:ドライビングレンジにてトラックマン測定&ワンポイント指導、家でパターマット、アプローチ練習場にて20〜110ヤードのフェアウェーORラフ別・上げるOR転がす別ショット練習、自宅にて筋膜リリース
私が試したゴルフ練習法
私のこの1年のゴルフスコアアップ法は以下のページに書いたように、自分に合うレッスンプロの指導を受けることと、基礎的な技術の継続的練習がメインでした。
結果、「最近10回」や「最近20回」の平均スコアも103から88まで、1年で15も縮めることができました。
また、私の場合、ベストスコアの推移は以下の通りです。
・2016年3月時点:ベスト92
・2017年10月時点:ベスト92
・2018年5月時点:ベスト85
・2018年8月時点:ベスト81
・2018年10月時点:ベスト80
この2年間ではベストスコアは大幅に伸ばすことが出来ているのですが、実は今年(2018年)の8月からは1しかベストスコアを更新していません。
(しかも、2018年10月のベストスコア80は、ホールインワンを達成したことによる人生初のイーグルが貢献しての80です。)
そこで、この3ケ月の間、私のショット別の課題がどのように推移して来ているのかを分析してみたいと思います。
月別・ショット別ハンディと、ショット別SG(ストロークス・ゲインド)
まず、以下が11月のショット別ハンディキャップです。
ドライバーが最も得意でハンディ9、クラブが短くなるほどショット別ハンディが悪くなり、パッティングではハンディ19となっています。
以下が11月のショット別SGです。
私のホームコースの美らオーチャードゴルフ倶楽部はグリーンが小さい上に、非常に固くてこぼれやすいためパット数は少なくなりがちであることが影響してか、失った打数はパットよりもアプローチ(パー4・パー5のティーショットを除く100ヤード以上のショット)やショートゲーム(100ヤード以内のショット)の方が大きくなっています。
続いて以下は10月のショット別ハンディキャップです。
傾向は11月と似ていますが、ショットごとの差は11月ほど大きくありません。
11月はショット別の巧遅の差が大きくなっていると言えます。
以下は10月のショット別SGです。
こちらも11月と同じように「ドライバーで失った打数が最も少なく、アプローチ(パー4・パー5のティーショットを除く100ヤード以上のショット)で失った打数が最も多い」という傾向は同じですが、差は10月の方が小さいです。
更に、以下は9月のショット別ハンディキャップです。
こちらも傾向は11月、10月と似ていますが、パッティングが目立って下手だと言えそうです。
以下は9月のショット別SGです。
10月よりもアプローチが多少マシであり、差は9月の方が少ないようです。
以下は8月のショット別ハンディキャップです。
9月と比べるとアプローチが目立って悪そうです。
以下は8月のショット別SGです。
アプローチで大きく打数を失っています。
参考までに比較対象として、平均スコアが88になる前の7月のデータも拾ってみました。
以下が7月のショット別ハンディキャップです。
8~11月と比べると、最もショット別ハンディキャップの差が少なかった月です。
これは、それ以前の時期に、苦手だったショートゲームとアプローチを重点的に練習して来た結果、苦手なショットと得意なショットの差が縮まってきたと判断できると思います。
7~11月の中ではパッティングは7月が最もショット別ハンディが少なく、ドライバー(パー4・パー5のティーショット)は最もショット別ハンディが多くなっています。
7月のショット別SGは以下です。
過去に他の時期にあまりない傾向を指摘するとすれば、パッティングで稼いでいる(失っていない)という点です。
こちらも参考までに、以下が88の壁に当たっていた期間である8~11月までのショット別ハンディキャップです。
88の壁期間のなかではドライバーが得意でパットが苦手、という傾向があるのは明らかです。
以下が8~11月までのショット別SGです。
最も得意なのはドライバー、次がパッティング、その次がショートゲームで、最も苦手なのが100ヤード以上のアプローチだということになります。
「80切りの壁」「平均88の壁」に悩んだこの3ケ月の傾向とは
また、私のゴルフ人生でショット別スキル(SG)に影響を与えそうな出来事を書くと、以下のようになります。
・7月:スコア好調。妻が帰省していたので、ホームコースの美らオーチャード「以外」でラウンドする機会が増える。すなわち距離は多少増え、バンカーは減り、グリーンは広くて止まりやすい。グリーンは遅い。
・8月:9月のホームコースでのクラブ競技に向けて、パッティングやショートゲームを猛練習。
・9月:クラブ競技があり、バックティで回るため多少距離が増える。
・10月:クラブ競技が終わってショートゲームの練習量が減り、ドライバーの練習量増える。冬に近づき、またホームコースのクラブ選手権や大会に備えてグリーンが速くなる
・11月:グリーンは更に速くなる。
といった状況でした。
これらを総合的に見ると、以下のような状況かと思われます。
<2018年7月まで>
「パー4・パー5のティーショットを除く100ヤード以上のショット」と「パッティングを除く100ヤード以内のショット」が苦手だったため、これの克服をする練習をした結果、ショット別の得意不得意の差が減ってくる。
<2018年8月>
翌月のクラブ競技に向けて、特にショートゲームとパッティングを中心に練習。
結果、前後の月と比べてアプローチ(パー4・パー5のティーショットを除く100ヤード以上のショット)での失った打数が増える。
(パッティングは多少の悪化が、ショートゲームでは多少の改善が見られた。)
<2018年9月>
1週目~3週目にかけてクラブ競技に初出場。
レッスンプロによるスクールでも大きくスイングを変える内容は行わず、その日のコンディション別の対処法や、ミス別の対処法などの指導が多くなる。
1ケ月単位では、競技では特設ティーが使えないことと、バックティーからの競技・練習ラウンドが増えたせいか、ドライバーの数値が悪化傾向。
<2018年10月>
レッスンや、レンジでの自習、家でのパターマットは継続していたが、クラブ競技が終了したこともあり、アプローチ練習場や練習グリーンでの練習は少し減った。
しかし、パットやショートゲームのハンディやSGは減らず、「パー4・パー5のティーショットを除く100ヤード以上のショット」の数値が多少悪化したに留まった。
これは、ちょうどこの頃に沖縄の夏が終わりつつあり、地面が固くかつグリーンが止まりにくくなったことや、ホームコースの美らオーチャードゴルフ倶楽部で10月にクラブ選手権、11月にシニアアマのトーナメントが開催されるためにグリーンを固く速くしていることにより、セカンドで乗りにくくなっているためかもしれません。
(「本当は9月のクラブ競技までに速くしたかったが、グリーンの芝の生育環境改善の時期と重なって9月のクラブ競技には間に合わなかった」「しかし、クラブ選手権には間に合う予定」「クラブ選手権に向けて固く速くなったが、シニアアマのトーナメントに向けて引き続き速くなる」とコースの人が言っていたので、けっこう間違いないかと思います。)
<2018年11月>
レッスンと自習でドライバーを重点的に練習した甲斐があって、ドライバーは目に見えて改善。
しかし、グリーンが速くなった影響を受けてパッティングが悪化。
そして、グリーンのシビア化に加えて、練習量が減ったせいか、ショートゲームは7月以降で最悪のレベルにまで悪化。
結論としては、以下のことがいえるかと思いました。
・私のレベル・プレースタイルであれば、ドライバーは数ヶ月単位の練習量も大事であり、プレー環境(遊びか競技か、狭いか広いか、など)も結果に影響する
・私のレベル・プレースタイルであれば、ショートゲームの結果は練習量に最も影響を受ける。スコアへの影響も大きい。ちゃんと練習した方がよさそう
・私のレベル・プレースタイルであれば、パッティングは最も難航不落。環境が変われば練習しても悪化することも多い。
なお、私の過去のSGP(ストロークス・ゲインド・パッティング)を分析すると、家でパターマットでの練習を継続するようになってからは、明らかにミドルパット・ロングパットよりもショートパットの方がSGが小さくなった(上達した)ことがわかります。
この視点も加味すると、「私のレベル・プレースタイルのゴルファーにとっては、パッティングは最も難航不落だが、ショートパットは家での練習次第で上達できる」と言えるかもしれません。