ゴルフのブログ ~経営コンサルタントが頭でGolf攻略 ~by神谷奏六

運動神経悪い芸人並みに運動神経ゼロ、力もなし。ゴルフ歴10年でアベレージ100超えの経営コンサルタント・神谷奏六が、その運動能力不足を、データ分析と努力でカバーしてベストスコア71・シングルを目指すブログ。現在アベレージ83。

ゴルフ大会にデビューした話 〜初めてのゴルフ大会(競技)出場までに準備しておいた方がいいこと編〜

前回の記事で書いたように、ゴルファーにとって非常に大きな魅力があるのが大会(競技)出場ですが、このような充実感を味わうためには、事前に準備しておいた方がいいことも多くあります。

golfblog.hatenablog.jp

 

私も自分なりに色々調べたり、準備したりしてから出場したつもりでしたが、今思うともっと準備できることは多かったと思います。

 

そこで、初めての大会(競技)出場までに準備しておいた方がいいことについて、準備にかかる期間の長い順からまとめておきたいと思います。

 

今回は「前日までの準備編」ですが、当日やること編は以下です。

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1.【重要度:必須】出場権を得る(期間:数ヶ月~年単位)

オープンコンペと言われる誰でも申し込めるコンペ(ほとんどは運次第の新ペリア方式)であれば、先着順などで誰でも申し込めます。

 

しかし、私が今回出場したようなハンディキャップ戦の大会や、純粋なスコア(グロス)のみで勝負するスクラッチ戦の競技の場合、参加資格が設定されている場合が多いです。

 

このようなゴルフの大会に出る場合、数ヶ月前(場合によっては1年以上前)からその参加資格を満たすための準備が必要です。

 

以下は、ゴルフの大会の参加資格の例です。

 

 

クラッチ戦(ハンディ関係なしのグロス勝負)の参加資格の例

・ゴルフコースなどが正式に発行したハンディキャップ基準を満たしている

 (ハンディキャップ○○以下の選手のみ出場可 など)

 

・居住地・年齢基準を満たしている

 (○○市在住、○○県在住、○○県のコースのメンバー、グランドシニア・シニア・ミッドアマの大会などであれば「○○歳以上」 など)

 

・プロ・アマチュア・学生等の基準

 (アマチュアのみ参加可能、高校生のみ参加可能 など)

 

 

ハンディキャップ戦の参加資格の例

・ゴルフコースなどが正式に発行したハンディキャップ基準を満たしている

 (ハンディキャップ○○以下の選手のみ出場可 など)

 

・過去のクラブ競技への参加実績、クラブ会員歴や素行など

 (メンバーで月例に○○会以上参加したことがある、会費の滞納がないこと など)

 

 

私が今回参加した、ハンディキャップ戦のクラブ競技の場合、以下のような基準が設定されていました。

 

・クラブ正会員

・ハンディキャップ20まで

・年度中に月例杯に2回以上参加した

・年会費納付済み

 

また、いずれの競技でも数千円程度の参加費がかかる場合がほとんどで、これも準備しておく必要もあります。

 

 

更に申込に際しては、クラブ競技の場合はクラブへ、そうでないスクラッチ競技の場合は事務局やクラブへ申込をする必要があります。

 

申込の締め切り期限や、参加人数の上限がある場合が多いので、確実に参加できるよう、申込期限を確認した上で早めに申し込むことが重要です。

 

 

 

2.【重要度:高い】公式ルールを知る(期間:数日~数ヶ月単位)

「普段の遊びのコンペではペナルティとして誰も指摘しないけど、公式の競技ではペナルティになる」というようなルールがゴルフには多くあります。

 

1打ペナルティ、2打ペナルティならまだマシな方で、競技失格となる罰も存在しています。

 

そして、厄介なのは、このルールが原則として大きくは4年に1回、実際はほとんど毎年のように更新されているという点です。

 

これらを事前に学んでおくことが、無駄なスコアのロスをなくし、無駄な進行遅れをなくすためにも重要だと思います。

 

 

なお、私も今回の競技参加にあたり、ルールを学び直したのですが、それでもミス1回で1打のペナルティが1度あり、それとは別に事前に指摘してもらったおかげでペナルティにならなかったものの危うく2打ペナルティになりそうな失態が1度ありました。

 

更に、今回の競技では、同伴競技者や、他の組みのプレーヤーでもペナルティを喰らったひとがいました。

 

こう聞くと「ルールを学んだのになぜ、ペナルティを侵すのか」という疑問があると思います。

 

そこで、ペナルティを犯すパターンと、その対策について以下に書きたいと思います。

 

 

<1>グリーン上でのペナルティ対策には、複数の情報ソースからルールを学べ

私が今回1打ペナルティを受けたのが、「グリーン上でマークを動かした」の罰でした。

 

「グリーンに置いたマーカーを手や足で動かす」ようなことは遊びのラウンドでもしないのですが、今回のミスはこれの応用にあたるようなミスでした。

 

具体的には、以下のようなパターンです。

 

(1)まず、私がグリーン周りのラフから打った寄せがカップから5メートルくらいの位置に止まった。

 

(2)次に、同伴競技者が打った寄せが寄らず、カップから7メートルくらいの位置に止まった。

 

(3)(2)の同伴競技者のパットのライン上に私のマーカーがあったので、「マーカー換えますね」と言って、(邪魔になる)カジノチップタイプのマーカーから、(あまり邪魔にならない)埋め込みタイプのマーカーに換えた。その際に、私が最初に置いたカジノチップタイプのマーカーの後ろに埋め込みタイプのマーカーを置き(地面に刺し)、その後でカジノチップタイプのマーカーを取り上げた。

 

この(3)の動きが1打罰になるとのことでした。

 

 

これが、なぜ「グリーンに置いたマーカーを手や足で動かす」の1打罰なのかという点についても書いておきたいと思います。

(少々マニアックなルール内容について触れることになりますので、興味ない方は読み飛ばしてください。)

 

この時、私のボールが寄せのアプローチでカップまで残り5メートルに止まり、その後でカジノチップタイプのマーカーをボールの後ろに置いたのですが、ゴルフルール上は、この時点で私のボール位置を示すマーカーはカジノチップタイプのマーカーになります。

 

この時、カジノチップタイプのマーカーの後ろに埋め込みタイプのマーカーを私は置いたのですが、これだけでは埋め込みタイプのマーカーは私のマーカーにはなりません。

 

この際、一瞬ですが「カップから遠い埋め込みタイプのマーカー」を置いた後で「カップに近いカジノチップタイプのマーカー」を地面から完全に離して取り上げると、「その時点での私のマーカー」であるカジノチップタイプのマーカーを動かしたことになり、「グリーン上でマークを動かした」の1打罰を喰らいます。

 

私としては、同伴競技者のパットの邪魔にならないよう配慮したつもりの行動だったのですが、これが仇(あだ)となりました。

 

 

この場合、私がペナルティを喰らわずに済んだ方法は、私が後から知っただけで以下の2つの方法があります。

 

 

①一度ボールを置く事で、「その時点での私のマーカー」をリセットする

今回の場合、ボールを置いた後にカジノチップタイプのマーカーを置いたので、その後も「その時点での私のマーカー」はずっとカジノチップタイプのマーカーです。

 

しかし、一度ボールを置いてからマーカーを拾い、再度別のマーカーでマークし直してからもう一度ボールを拾えば「その時点での私のマーカー」は別のマーカーに変わります。

 

具体的には、

 

(1)カジノチップタイプのマーカーを動かそうと思ったとき、まずボールを元の位置に置く

 

(2)ボールの後ろに位置するカジノチップタイプのマーカーを拾う

 

(3)ボールの後ろに、埋め込みタイプのマーカーを置く(刺す)

 

(4)ボールを拾う

 

という行程を踏めば、(3)の時点で「その時点での私のマーカー」は埋め込みタイプのマーカーになるので、「グリーンに置いたマーカーを手や足で動かす」というペナルティには該当しなくなります。

 

 

②指で指すなどして最初のマーカーの位置を示し、そこに別のマーカーを置く

上述のように、今回の場合、ボールを置いた後にカジノチップタイプのマーカーを置いたので、その後も「その時点での私のマーカー」はずっとカジノチップタイプのマーカーです。

 

しかし、マーキングは何らかの物体(マーカー)を置くだけでなく、指で示すなどでも可能なので、カジノチップタイプのマーカーを拾う前に指でそこを示した上でマーカーを換えればペナルティにはなりません。

 

具体的には、

 

(1)カジノチップタイプのマーカーを動かそうと思ったとき、まずカジノチップタイプのマーカーの場所を(その真横の芝などを)指で指す

 

(2)指でマーカーの場所を刺したまま、カジノチップタイプのマーカーを拾う

 

(3)指で指した場所に、埋め込みタイプのマーカーを置く(刺す)

 

という行程を踏めば、(1)(2)の時点でマーカーは指先となり、(3)の時点で「その時点での私のマーカー」は埋め込みタイプのマーカーになるので、「グリーンに置いたマーカーを手や足で動かす」というペナルティには該当しなくなります。

 

 

 

このような例が、他の場面でも様々な場面で多くあります。

 

 

例えば、2017年までのルールでは距離表示機器などを持ち込む事は禁止なので、残り距離を知りたければキャディに距離等を確認することが必要になります。

 

しかし、キャディに何でもアドバイスを頼めばいいということではありません。

 

たとえば、グリーン上で「ここへ向かってパッティングしろ」のようにキャディに狙いを指差してもらったままパッティングするのはペナルティになります。

 

 

 

では、このような場面にどのように対処したらよかったのでしょうか?

 

上述のように、私は今回クラブ競技に参加するにあたって、書籍を購入してルールを学習しました。

 

しかし、ルールを解説した書籍には「グリーン上でマークを動かした」の罰は1打ペナルティであることは書いてあっても、具体的にカジノチップタイプのマーカーを埋め込みタイプのマーカーに変える方法については書かれていないのです。

 

私は今回のクラブ競技参加の際にペナルティを受けたことで、「マーカーを換えるやり方と、そのミスのペナルティ」について、ペナルティを受けたラウンドの後に調べました。

 

その結果、ルールを解説した書籍には書かれていなかったのですが、具体的に私が遭遇した場面で取るべき行動について解説したウェブサイトや、Yahoo!知恵袋のような質問サイトでの該当投稿は多数ありました。

 

つまり、書籍で基本的なルールを学ぶのは当然として、具体的な例について普段からネット上などでも情報を収集しておく事も重要だと感じます。

 

更に、ルール解説書籍によっても内容に差があります。

 

これは後から調べてかなり驚いたのですが、自主出版のような書籍ではなく、出版社から出たような書籍でも、ルール解釈について間違った内容を書いている書籍が存在するのです。

 

つまり、競技で無駄なペナルティを受けないためには

 

・正しいルール解説書籍でルールを学ぶ

・応用編についても普段からネットなどで情報収集しておく

 

ことが大事だと言えます。

 

私なりにかなり調べた限り、以下の書籍は各方面から検討されて、権威ある人からお墨付きをもらっており、だいぶ良さそうだと思います。

 

2018年度版 すぐに役立つゴルフルール

2018年度版 すぐに役立つゴルフルール

 

 

 

 

 

3.【重要度:少し高い】マナーを知る(期間:数ヶ月~年単位)

ルールブックには書かれていないけれど、普段の遊びのラウンドとは異なる競技で(場合によっては求められる)マナーを知ることも重要となります。

 

例えば、競技の場合はキャディ付きのプレーになります。

 

私はプレーする際は98%くらいはセルフプレーなので、キャディ付きプレーをする機会は少なく、キャディ付きのプレーの際に求められるマナーなどはほとんど知りませんでした。

 

 

例えば、全員がグリーン上に上がった後は、ピンはキャディが持っています。

 

しかし、その時点でキャディにはこれからパッティングをするプレーヤーのボールを拭いたり、全員分のウェッジなどのクラブを拭いたりと仕事が残っています。

 

そのため、最初にホールアウトしたプレーヤーがキャディの代わりにピンを持つことで、キャディがカートに先に戻ってウェッジなどのクラブを拭いたりする時間を確保してあげるのがマナーです。

 

これは普段からキャディ付きのプレーの経験がないとなかなかできません。

 

 

他にも、ショットの際に音を立てない、飛球線方向と飛球線方向後方には立たないなど、普段の遊びのラウンドなら許されるようなマナー違反が、競技等の大会では大きなひんしゅくをかうことにつながることもあります。

 

 

これらは、普段から上級者とプレーする機会を設ける等によってマナーの知識を増やしておくと本番ではスムーズです。

 

 

 

4.【重要度:少し高い】本番コース・ティーを知っておく(期間:数日~数週間単位)

初めてラウンドするコースでの大会では、コースを事前に知っておく事がよいスコアでラウンドするために重要です。

 

また、クラブ競技などの過去にラウンドした経験が多くある競技でも、一般営業のレギュラーティーとは異なるバックティーやフルバックティーで競技が行われることが多いため、大会本番の状況を知っておく事が重要となります。

 

 

多くのコースでは、全18ホールのうち14ホールくらいはレギュラーティーと同じ芝の台地の中でレギュラーティの数十ヤード後ろのあたりにバックティやフルバックティがあり、残りの4ホールくらいは後ろにも横にも離れた別の台地にバックティやフルバックティが用意されていることが多いと思います。

 

レギュラーティーと同じ台地にバックティやフルバックティがある場合は、攻め方は同じで持つ番手が変わるくらいということもありますが、後ろにも横にも離れた事なる台地からティーショットを打つ場合、ホールの攻め方から異なってきます。

 

美らオーチャードゴルフ倶楽部では、3番、4番、5番、7番、12番の5つのホールで、普段のレギュラーティーとは距離も方向(場所)も全く異なるティーショットが求められます。

 

これらのティーショットからだとどんなミスが出やすいのかのデータを取ったり、攻め方を練習したりする機会があると、「知識の無さから来るスコア崩し」を防ぐ事が出来ます。

 

 

5.【重要度:少し高い】メンタルテクニックを持っておく(期間:数日~数週間単位)

 

ラウンドにおいて、ショットの技術、身体のパワー、攻め方の知識などが必要なのは普段の遊びのラウンドと同じですが、大会等の競技では緊張という敵が現れるため、メンタルテクニックが必要になります。

 

 

私は今回競技に参加するにあたって、緊張するということはわかっていたため、あらかじめメンタルテクニックを学び、本番で使う行動内容を作って事前に練習しておきました。

 

そのせいか、「緊張が原因で普段しない大ミスをした」ということはなく、スコアを大崩しすることなく54ホールのラウンドを終えることができました。

 

私が作った本番ラウンドで使うメンタルテクニックのプログラムは以下です。

 

 

書籍では以下が最もオススメです。

 

ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル(ゴマブックス)

ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル(ゴマブックス)

 

 

メンタルテクニック的な視点で、事前の練習の行動、事前の練習ラウンド時の行動、当日の朝の行動、ショット前の行動、ショット時の行動、ショット後の行動、試合後の行動まで、テクニックを具体的に解説しているので、長いゴルフ人生において役立つ本だと思いました。

 

 

 

これらの事前準備をこなした上で、大会当日を迎えられれば、何の準備もせずに競技に出るのと比べて真逆の成果が得られると思います。

 

次回は「ゴルフ大会にデビューした話」の最終回・当日編について書いてみたいと思います。

golfblog.hatenablog.jp

 

前回の記事「競技に出る魅力編」は以下。

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仕事が忙しくてアベレージ110前後をウロウロ、その後に一念発起して猛練習しても90が切れない、体格もなく運動神経も悪くてドライバーは全然飛ばないという私が、90を切り、アベレージ80台になるまでの経緯は以下にまとめています。

 

 

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