ゴルフのブログ ~経営コンサルタントが頭でGolf攻略 ~by神谷奏六

運動神経悪い芸人並みに運動神経ゼロ、力もなし。ゴルフ歴10年でアベレージ100超えの経営コンサルタント・神谷奏六が、その運動能力不足を、データ分析と努力でカバーしてベストスコア71・シングルを目指すブログ。現在アベレージ83。

【後編】私が学んだパターの選び方、パター遍歴とパター練習法、そして新ギア「PRGR SILVER-BLADE CC03CS」の魅力

最近購入したPRGRのパター「SILVER-BLADE CC03CS」。

 

 

これを購入するにあたり、パターについて色々調べてみましたので、その私なりに調べた内容についてまとめておきたいと思います。

 

今回が後編、以下が前編です。

パターの大きな2分類、プロによるわかりやすい解説と、私のこれまでのパターの試行錯誤歴は以下。

golfblog.hatenablog.jp

 

 

  

★私に合うパターの基準 ~操作性重視か、直進性重視か~★ 

上記の記事の通り、パターには「パターはショットと同じように打つ」とする「操作性重視」タイプのパター・パッティング方法と、「パターはショットとは別物」とする「直進性重視」タイプのパター・パッティング方法があると私なりにとらえました。

 

さて、私がパターを試行錯誤していた時、レッスンに通ってショットの方はスイングの改善をしていました。

 

私には、多くのアマチュアと同じように、インパクトからフォロースルーで左肘が引けてしまうという癖があり、これを治すためにインパクトからフォロースルーにかけて上腕をねじって(左上腕を外旋し、右上腕を内旋して)フェースを閉じる練習をしていました。

 

この練習を続けて練習し続け、「ショットの際に左肘が引ける癖がなくなってきた」とレッスンプロに言われ始めたころ、ショートパットで左にひっかけるミスが止まらなくなって来たのです。

 

私の中では、ショットの際に上腕をねじる動きがパッティングで出てしまった時にこのミスが出てしまったような手応えがありました。

 

書籍「ゴルフ データ革命」では、膨大なデータを基に、勝てるプロと勝てないプロの最も大きな差は1.5メートルのショートパットであり、アベレージゴルファーと上級者の最も大きな差は1.2メートルのショートパットであるというデータを紹介しています。

 

つまり、私の中では、ショットの際には「より上腕をねじって」インパクトする感覚をマスターする必要があり、ショートパットの際には「より上腕をねじらずに」インパクトする感覚をマスターする必要があるという結論になりました。

 

こうして私の中では、ショットとパットは別物として練習することに決まりました。

 

つまり、直進性重視のネオマレット型パターを引き続き使い、それに合った打ち方を練習することにしました。

 

 

★私のパッティングの際のグリップ方法★

前回の記事で紹介した著書「ゴルフ パットシングルになる!(中井学・著)」では、パッティングの際のグリップの方法についても色々なグリップを紹介しています。

 

 

私はフェースターンをしないパッティング方法で上達を目指すと決めたので、ショートパットの際にはこちらの本でも「フェースターンがしにくい」と紹介されているクロスハンドグリップに変えてショートパットが安定した手応えがあります。

 

なお、中井学氏は現在、クロスハンドグリップを絶賛していて、自身がパッティングする際、クロスハンドグリップでパッティングしていると別の「少ない時間でも上手くなる パターの本」という書籍で紹介しています。

 

 

同著では、パットの名手、ジム・ヒューリックがまだ子供だった頃にそのお父さんが「うちの息子はゴルフを始めた時からずっとクロスハンドでパットを打っているのですが、変えるべきですか?」とアーノルド・パーマーに手紙を送ったところ、アーノルド・パーマーから「いや、ずっとクロスハンドを続けてください。私はゴルフをもう一度最初からやり直すとしたら、パッティングは絶対にクロスハンドにしたいとお考えているくらいです」と返事が来た、というエピソードが紹介されているとともに、「だから絶対に試して」とまでプッシュしています。

 

「ショットとパットを別物と考えたい人には特におすすめ」とも書いてあったこともあってクロスハンドを試したところ、私には合ったようでした。

 

しかも私の場合は、ショットとパットをなるべく別物とするために、ショットはインターロッキングで握っているのに対して、パットはクロスハンドのオーバーラッピング(左手小指を右手人差し指の上にかける)で握るようにしてパットがよくなりました。

 

その後、ミドルパット、ロングパットの距離感が合わなくなった際に、長いパットのみ通常のグリップでパッティングするなどしていますが、今でもショートパットはクロスハンドの方がまっすぐ出しやすいと感じています。

 

 

 

★私に合うパターのスペック(直進性の高いパターの基本スペック編)★

 

さて、パター選びの方針と、パッティングのやり方の方針が決まったところで、私に合ったパターのスペックについて調べ始めました。

 

私が本や、専門家の書いた記事などを読みあさった結果、「こんなパターを選ぶ」という、大きく以下の8つの基準ができました。

 

 

1.ヘッドが大きくて慣性モーメントが大きい

慣性モーメントとはパターヘッドが目標方向にまっすぐ直進しようとする力の働き方のような数値のようです。

 

ヘッドを開閉したいピン型のパターなどは慣性モーメントが小さく、ヘッドを直進させたいネオマレット型などのパターは慣性モーメントが大きいようです。

 

慣性モーメントが大きいパターは、基本的にヘッドが大きく、打つ場所から離れた場所に重いものがついています。

テーラーメードのスパイダーの、打球方向後方に離れて2つねじのような塊がついていますがあのイメージです。)

 

数値で言うと5000g×㎠を超えると慣性モーメントが大きいパターに分類されるようですので、私のパター選びもこの数値を基準にしました。

 

 

2.ヘッドが重い

ヘッドを開閉したいパターはヘッドが350g以下と軽く、ヘッドを直進させたいパターはヘッドが350g以上と重くなります。

 

私のパター選びもこの数値を基準にしました。

 

 

 

3.長さは長い

短いパターの方が操作性がよくなりますので、操作性を悪くしたい私の場合は34インチ以上の長さが目安になります。

 

 

4.グリップは太くて軽い

グリップは太い方がリストを固定しやすいので、太めのグリップのものがよいと見なしました。

 

また、グリップが70g以下の軽いグリップを選ぶと、ヘッドの比重が重めになるので、これも基準の一つとなります。

 

 

これらの基準で見ると、かなり優れていたのが、私が愛用していたテーラーメードのarc1(2014年モデル)でした。

 

 

ヘッドは大きくて、慣性モーメントは私の基準値の5,000g×㎠を大きく超える6,600g×㎠、重さも私の基準値の350gを大きく超える383gでした。

 

長さは34インチで比較的軽いグリップが純正で付いていたので、スペック的にはかなり合っていました。

 

前回の記事でも書いたように、「長く使っているとぎざぎざソフトインサートがボロボロに刃こぼれしてくる」という点以外、スペック上の難点はほぼなかったので、沖縄でインサート交換してくれる業者を気合いで捜して、もう一度テーラーメード・arc1(2014年モデル)を買い替えようかとも思いました。

 

しかし、そんなarc1(2014年)にはない特徴も気になるようになっていました。

 

 

★私に合うパターのスペック(私の課題を解決するパターのスペック編)★

 

5.センターシャフトでミスに強い

 

私が使っていたarc1(2014年)はシングルベンド形状のシャフトでした。

 

グリップからシャフトがまっすぐ伸び、ヘッドの手前でゆるやかに曲がって、「飛球線方向から見てフェースの向かって右側(構えた時に上から見てパターヘッドのプレーヤーに近い側)」にシャフトがささっています。

 

ゴルフクラブは、(テニスのラケットやグラウンドゴルフのクラブのように)シャフトの延長線上に重心がある作りで作ることをルールで禁止されています。

 

その理由は「それだと芯に当てるのが簡単すぎるから」という説がありますが、実はパターのみこれを禁止されていません。

 

そのため、あらゆるゴルフクラブの中でパターのみ、シャフトの延長線上に重心がある「センターシャフト」という形状のルール適合クラブが存在します。

 

このセンターシャフトのパター、「芯に当てやすい」というメリットがある一方、芯を外した際に球の出る方向がブレやすいというデメリットがあります。

 

つまり、芯に当てやすいパターを選びたければセンターシャフト、芯を外してもミスになりにくいパターを選びたければセンターシャフト以外のクランクネックやL字などを選ぶ、というのが基本的な選び方になります。

 

しかし、センターシャフトでも、ヘッドの両側に重さを配置して、芯を外した際にもミスが出にくいような仕様になっているクラブが存在します。

 

色々試打してみたところ、センターシャフトのパターが非常に打ちやすいことに気づきました。

 

そこで「センターシャフトだけどミスに強い」というパターが基準に加わりました。

 

 

6.出っ歯型

 

今、出回っているパターの多くは、程度の差こそあれ皆ややグースネック気味の構造です。

 

構えた際に、上から見てシャフトの延長線上よりだいぶ右側にフェースがある超グースネックのパターから、「よくよく見ると少しだけシャフト延長線にかかるくらいのグースネック」というものまで、多くのパターがグースネックになっていると思います。

 

私は以前、4スタンス理論認定トレーナーのクラブ職人にクラブ診断をしてらったことがあります。

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その際に、「パラレルタイプ(A2/B1)はグースネックより出っ歯型がよい」とアドバイスをもらったことがあったので、パターもできれば出っ歯型にした方が良いのではと思っていました。

(ちなみにその4スタンス理論認定トレーナーのパター選びの考え方は「パラレルタイプ(A2/B1)はピン型、クロスタイプ(A1/B2)はネオマレット型を好みがちだが、それよりもパターは入りそうだと思うものを選んだ方がいい。」というものでした。)

golfblog.hatenablog.jp

 

私はネオマレット型が気に入っていたのに加えて、色々なゴルフ用品店で試打しているうちに、少ないですが出っ歯型(上から見てシャフトの延長線上よりやや左側にフェースがある形)のパターがあることを知りました。

 

 

 

7.柔らかい打感

 

私は前回の記事で書いたように、arc1(2014年)の樹脂製のソフトインサートがぼろぼろに刃こぼれしたために、後継の金属製インサートを使った「arc1・tour」という、arc1(2014年モデル)と同じ形状で、色と形が少し違うパターです。

 

に買い替えました。

 

その結果、インサートが刃こぼれする心配はなくなったのですが、ロングパットが大ショートするというミスが出るようになりました。

 

これも調べていたら、「硬い打感のパターを使い続けていると、強く叩きすぎてオーバーするミスを恐れて大ショートするミスが増える」というのはよくある例だと知りました。

 

ロングパットの距離感を合わせる練習は現在も継続中ですが、これが続くのはさすがに困るので、次のパターはもう少し柔らかい打感のパターを選ぼうと思うようになりました。

 

 

 

8.値段、その他過去の失敗を踏まえた基準

 

あとは、値段は「品質の割に安い(安い割に高品質)」というくらいの基準。

 

それと、これも前回のミスから学んだ、「黒く塗ったシャフトは塗装がみずぼらしくぼろぼろに剥がれる」という理由から塗装のないパター。

 

これらを私が試打できる範囲で探して選ぶことにしました。

 

試打する際には、プロや専門家が揃って言う「構えやすいパター」「見た目が気に入るパター」「入るパター」という基準で、それもその日たまたまよかっただけということがないよう、同じパターを日を変えて何度も試打して探しました。

 

 

★私が見つけた最良の1本「PRGR SILVER-BLADE CC03CS」★ 

こうして東京と沖縄でゴルフ用品店を巡り歩き、様々なパターを試打して見つけた1本が、PRGRのパター「SILVER-BLADE CC03CS」です。

 

 

このパター、特に特徴的なのが、ヘッドが他のパターと比べて目立って大きいという点です。

 

普通のパターヘッドの幅(打球方向から見て左右の幅)はカップと同じかその前後だと思いますが、このパターは見た感じ、カップより2センチ以上は大きいイメージです。

 

メーカーが推しているポイントは「センターシャフトでミスに強い」であり、私が求めていた条件にピッタリ。

 

また、私が見た限りでは他にあまりないくらいの出っ歯型です。

 

慣性モーメントは5,380g×㎠なので大きい方で、ヘッドの重さは368なので重い方になります。

 

インサートは樹脂製のソフトインサートで、ぎざぎざがないので刃こぼれも心配ありません。

 

長さは34インチがあり、ロフト角は無難な3度なので変な癖もなさそうです。

 

唯一、条件と異なっていたのはグリップの重さで、70g以下で探していたのですが、純正は78gあるので、少しだけ重いですが、グリップは交換することができます。

 

グリップを10g軽いものに変えて、重り等でヘッドを10g重くすればさらに理想のバランスに近づくので、ゆくゆくそういうことをすれば問題ありません。

 

沖縄のゴルフ5で10%オフの24,000円で売っていたのですが、パターを下取りに出したらこれが20,000円にまで下がり、更に下取りのパターは3,300円で買い取ってもらうことができました。

 

これはAmazonヤフオクで買って沖縄まで送料を払って取り寄せて、更にヤフオクやゴルフドゥにパターを売るよりもお得な価格になったので、値段的にもかなり満足です。

 

 

これでしばらく練習とラウンドをこなし、SG(ストロークス・ゲインド)を使ってデータを分析してみたいと思います。

 

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