4mパットを1回入れて稼げる打数は、1mパットを1回外して損する打数とほぼ同じ ゴルフデータ革命を活用したプレー分析と対策
先日、ホームコースの美らオーチャードゴルフ倶楽部でラウンドしてきました。
この日はバックティからのプレーで、スコアは106。
90切りを目指してやっているのですが、106なかなか叩いた方で、なかなか分析しごたえがあります。
スコアは106に対してパット数は34パット、フェアウェイキープ率は57.1%でした。
この日、平均スコア90のプレーヤーに対してパットで損した打数は3.69打、スコアが106なのでパット以外でも損しており、ショットで損した打数は12.31打となります。
1.パットについて
今回分析して最も意外だったのが、パットでかなり大きく損していたという点です。
ゴルフデータ分析では2メートルから6メートルをミドルパットと定義していますが、今回のプレーではミドルパットを決めた5回もありました。
スコアの分析をするようになって以降は、ミドルパットをカップインすると平均90プレーヤーに対してパットで大きく稼げることを知っているので、プレー中に2~6メートルのパットを決めるとかなり具体的に嬉しい感覚があります。
実際に私が今回最もパットで稼いだトップ5のパットは以下です。
1位:10番で5メートルを1パット→0.94打稼いだ
1位:2番で4メートルを1パット→0.94打稼いだ
1位:11番で4メートルを1パット→0.94打稼いだ
4位:4番で2メートルを1パット→0.62打稼いだ
4位:6番で2メートルを1パット→0.62打稼いだ
この5回のパットだけで平均90のプレーヤーに対して4.06打稼いでいますし、それ以外のミドルパットで外して損した分と合算して計算しても、この日1日でミドルパットでは0.55打稼いでいます。
それにも関わらず1日トータルで3.69打も損したというのはミドルパット以外で大きく損をしているということです。
この日の私は1メートルのパットで大きく損していました。
もともと1メートルのパットを外すのは平均90のプレーヤーに対して0.89打損することであって、4メートルのパットを決めて稼ぐパット数とほぼ同じです。
その上、この日、私が1メートルのパットをしたのは7回ですが、このうち2回を入れて、5回外しました。この7回のパットによる平均90のプレーヤーに対する損は4.11打であり、ミドルパットで稼いだパット数をはるかにオーバーして損しています。
この日のパットの損はほとんど1メートルのパットのミスだったと言えます。
平均90のプレーヤーは1メートルのパットを5回弱カップインするので、7回やればできれば6回、たまに5回入れる計算ですので、1メートルのパットが入らないと損する打数は大きく、1メートルのパットの外しは致命的だと言えます。
今は私は家のパターマットで1~2メートルをほぼ毎日練習しているので、あとは微妙な傾斜に合わせてカップインする練習が必要です。
また、この日は到着がギリギリになってしまって、朝、パッティング練習ができずじまいでした。ここはホームコースなので練習グリーンで入念に練習したいところです。
2.ショートゲーム(100ヤード以内のショット)について
この日、 3打であがった距離の中央値は
20ヤードであり、これは100プレーヤーの数値より悪いくらいの数値だと言え、この日のスコアが106だったことを考えると100ヤード以内のショートゲームとパッティングは100オーバーのプレーヤー相応の数値だと言えます。
この日は100ヤード以内から平均3.5打であがっており、90切りに向けての目標の「100ヤード以内は3打であがる」という目標に対して1日トータルで9打オーバーしています。
この9打からパットで損した3.69打を引くと、100ヤード以内のショットで5.31打損している計算になるため、100ヤード以内のショットにも課題があったと言えそうです。
この日の特に大きな損はバンカーです。
バンカーから1発で出なかったのが3回あり、これで3打損しています。
この他に大オーバーや出しただけでほとんど寄っていないバンカーショットが3回、12番のバンカーではない(ハザードでない)砂地から打って寄らなかったのが1回あり、これは距離は変わらずライがバンカー(砂)からラフになっただけなので1.5~2.5打くらいは損していると思います。
やはりアプローチ練習場でのバンカーショット練習が重要だと思われます。
3.アプローチ(100ヤード以上のショット)
書籍「ゴルフ データ革命」の中では100ヤード以上のショット(ただしパー5とパー4のティーショットを除く)のことを、それがフェアウェイウッドで打とうがユーティリティーで打とうが直ドラで打とうがアプローチと呼んでいます。
今回、3打で上がった距離の平均は44.7ヤードです。
平均90で回るプレーヤーは40ヤードから3打で上がる試算になるので、3打で上がった距離の平均はほぼ平均90のプレーヤー以上であり、これはよい数値です。
しかし、この数値があくまで参考でしかないのは、この日のようにたまたま長い距離から3打で上がったホールがいくつかあると、すごくこの距離が上手なように見えてしまうことがあるという点です。
この日は100ヤード以上から3打で上がったのは2番、4番、6番、16番の4ホールあり、これが原因で3打であがった平均距離が上がりました。
一方、私の90切りプランの目安は
・ティーショットとアプローチでピンまで100ヤード以内のピンになるべく近いところまで運ぶ
・ショートゲームは3打で上がる
・なるべくボギーオン(エッジに乗ったらオンとカウント)し、乗らなければ寄せワン
です。
つまり「ティーショットとアプローチでピンまで100ヤード以内」が目標なのでパー4で3打以上、パー5で4打以上、パー3で2打以上かかって100ヤード以内に到達した場合、そのアプローチでは損をしていると言えます。
この日は
・バックティーから535ヤードあるずっと打ち上げの4番パー5でセカンドが木に当て後ろに戻り、3打目をチョロし、結局100ヤード以内に到達するのに6打かかった
→2打目と3打目の合計で2打損
・セカンドから打ち上げの11番で2打目、4打目の当たりが悪く100ヤード以内に到達するのに4打かかった
→2打目と4打目の合計で1打損
・谷超えのの14番のティーショットでチョロしてOB
→ティーショットで2打損
というアプローチによる損があり、これで合計5打損している計算になります。
この日については「アプローチとショートゲームがよくて100ヤード以上から3打であがれたホールが4ホールあったために3打で上がれた距離の平均は長かったが、それ以外の大きなミスが響いてスコアを崩した」と判断した方がよさそうです。
今、レッスンでより「手でこねない安定性の高いスイング」というスイングを練習中なので、私の場合はこれを継続してみることが100ヤード以上のショットの改善の手がかりとなりそうです。
4.ティーショットについて
この日はパット以外で12.31打損しており、そのうち100ヤード以内のショットで5.31打損しており、仮に100ヤード以上のショットで5打損しているとすると、(パー4とパー5の)ティーショットでは約2打損している計算になります。
この日は
・距離のある4番でティーショットがスライスし右の林へ
→結局この次で後ろに打つことにつながっているのでこのティーショットで1打損
・18番で右のOBに打ち込んだが特設ティーが残り70ヤードの場所にある
→OBで2打損して特設ティーの場所で1打得しているので1打損
で、これがそのままティーショットのミスにつながっています。
この日の平均ボギーオン回数はわずか8回であり、これは推定ですが平均105~平均110のプレーヤーのレベルで、かなり少なかったと言えます。
パーオン回数は0であり、平均90のプレーヤーのパーオン回数が3.9回であり、この日はバックティだったことを考えるとショートホールでパーオン率をもっと狙う必要があったかもしれません。
このところのラウンドでは課題は比較的共通しているので、これらを重点的に練習することが必要だとデータが示しているように感じます。